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今でもトラウマに…。視界不良の雨の日に私がバイクで乗り上げてしまったものとは?

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5年前、私はスクーターに乗ってて信じられないバイク事故を起こし、今でもトラウマに苦しんでいます。当時私は生肉会社に勤めておりました。生肉会社の朝は非常に早いのです。当然出勤時間も早いため、夜が明ける前からバイクに乗っての通勤を毎日余儀なくされてました。早朝4時頃、約1時間の道のり。交通事故だけは気を付けていたのですが…。

台風前の大荒れの朝でした。風雨でヘルメットには水滴がまとわり付き、ライトで照らした路面は雨で真っ黒。非常に見通しが悪かったのを思い出しました。幹線道路ということもあり、大型車の交通量も多かったのです。

赤信号から青信号に変わり、私が出発した後、大型車が私を抜き去って行きました。その後を続いて走行していると私を抜かしていった大型車が急ハンドルで何かを避けるような動きをしたのです。私は何もわからずそのまま直進…。何かに乗り上げたのがわかりました。路面が真っ黒でその物体が道路と同化してまったく見えなかったのです。気がついたときには私は交通量の多い幹線道路の上で横転し、横たわっておりました。バイクは私の上に乗っかりなかなかどかせません。早くどこかに避難しないと私が後続車に轢かれてしまう、、と必死になってバイクを片足で蹴り上げ避難しました。

「誰だよ、あんな道の真ん中に荷物を落としていったのは…。」

怪我をした左肩を抑えながら私は独り言をつぶやいておりました。そしたら救出にきた後続車の男性の方が、「あの人は後ろに乗っけていた仲間かい?」と聞いてきたのです。私は何も理解できず「そんな人知りません。」の一点張りで返答するしかありません。そしたら、、、なんと。30m後方を振り返ると、道路の真ん中にうつ伏せに横たわっているサラリーマン風の男性の姿が。もはや動く様子も見せないのです。どうやら荷物を乗り上げたと思い込んでいた私ではありますが、実はその私がその方を轢いてしまったようです。その事実を知った時の動揺は今でもたまに思い出します。

警察が来て、一通りの事情聴衆をうけました。後日わかったことですが、私は幹線道路の上の陸橋から身を投げ、自殺した方の死体に乗り上げ横転したとのことでした。致命傷を与え死亡させていたのであれば私の責任だったのですが、私が乗り上げた箇所は大腿部で致命傷にはなり得ないとのことで責任を取られることはありませんでした。

その後、死体を傷つけてしまってる責任もあったので、遺族と和解する必要がありました。それは容易に出来ましたのが不幸中の幸いで事なきを得るに至りました。ただ、やはりあの事故のトラウマは拭えません。それ以降、バイクに乗ることが怖くて仕方がありません。仕事柄バイクに乗っているのが信じられませんが、これも何かの因縁でしょうか。

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