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アウディ RS6 (3代目 C7 2013-):エンジンをダウンサイジングしながらも性能は向上

アウディ RS6アバント (3代目 C7 2013)

アウディAGは2013年に開催されたデトロイト・ショーにおいて、Eセグメントのステーションワゴン「A6アバント(C7系)」をベースとした高性能版「RS6」を発表しました。C6系A6をベースとした先代モデルが生産終了となって以来3年ぶりの復活で、エンジンをダウンサイジングしながらも、ボディの軽量化などにより動力性能は向上していました。

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可変シリンダー機構などを採用

アウディ RS6アバント (3代目 C7 2013)

エクステリア・デザインは、先代からのキープコンセプトであったものの、ヘッドランプやエアインテークの形状変更などによりイメージの刷新が図られました。空力特性の指標となるCd値は、0.352でした。ボディサイズは全長4,979mm×全幅1,936mm×全高1,461~1,482mmで、先代から一回り拡大されました。また、ホイールベースも70mmほど延長され2,915mmとなりました。

アウディ RS6アバント (3代目 C7 2013)

一方で、車両重量は65kg軽い1,935kgとなっていました。駆動方式は従来同様フルタイム4WD「クワトロ・システム」のみの設定で、エンジンはそれまでの5L V10ツインターボに代わり、4L V8ツインターボが搭載されました。スペックは最高出力560ps/5,700-6,600pm・最大トルク71.4kgm/1,750-5,500rpmで、最高出力は20ps低下したものの、最大トルクは5.2kgm向上しました。

アウディ RS6アバント (3代目 C7 2013)

また、新たにアイドリングストップ機構やブレーキエネルギー回生システム、可変シリンダー機構「シリンダーオンデマンド」を採用、燃費・環境性能の改善が図られました。トランスミッションはマニュアルモード付8速トルコン式AT「ティプトロニック」との組み合わせで、最高速度はリミッターの作動により先代と同一の250km/hに留まるものの、0-100km/h加速タイムは0.7s短縮され3.9sとなりました。

予防安全装備も採用

アウディ RS6アバント (3代目 C7 2013)

サスペンション形式はフロントが5リンク式、リアがトラペゾイダルウィッシュボーン式で、タイヤは先代よりも大径かつワイドな275/35R20サイズが装着されました。また、安全装備面では衝突被害軽減ブレーキの「アウディ・プレセンス」や、リアビューカメラ付きの「アウディ・パーキングシステム」などが採用されました。

アウディ RS6アバント (3代目 C7 2015)

その後2015年にマイナーチェンジが実施され、エクステリアが一部変更されるとともに、車線変更をアシストする「アウディ・サイドアシスト」や車線維持をアシストする「アウディ・アクティブレーンアシスト」などが採用されました。さらにこの年、エンジンの最高出力を605psまで高めて搭載し、285/30R21タイヤを履くハイパフォーマンス版「パフォーマンス」が追加されました。

日本市場には、2013年10月に初上陸を果たしました。右ハンドル仕様と左ハンドル仕様が用意され、JC08モード燃費は高性能モデルながら10.4km/hを実現していました。その後、2015年7月にマイナーチェンジ版に切り替えられ、2016年8月にパフォーマンスの導入が開始されました。

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