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日産 ムラーノ (初代 2004-2008):前衛的なスタイリングを持つクロスオーバーSUV [Z50]

日産自動車は2002年12月に北米市場において新型クロスオーバーSUV「ムラーノ」を発売、日本国内においては2004年9月から販売が開始されました。「躍動感のある彫刻」をモチーフとする前衛的なエクステリアデザインが評判を呼び、日米のみならず世界100か国以上で販売される世界戦略車となりました。

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エンジンはガソリン2種類を用意

ボディタイプは2列シート5人乗り仕様の5ドアで、スタイリングは丸みを帯びたフォルムやキックアップしたリアクォーターウィンドウ、個性的なフロントマスクやリアビューなどが特徴でした。又、サイドブラインドモニターとサンドアンダーミラー付ドアミラーを採用し、サイドアンダーミラーを排した事も洗練されたエクステリアの実現に一役買っていました。

ボディサイズは全長4,770mm×全幅1,880mm×全高1,685mmで、北米向けに開発されたモデルらしく全幅の広いディメンションが特徴となる他、2,825mmという長大なホイールベースを持っていました。サスペンションはフロントがストラット式、リアがマルチリンク式による4輪独立懸架で、駆動方式はFFとフルタイム4WDが設定されました。

エンジンは、2.5L直4DOHCのQR25DE型(最高出力163ps/最大トルク25kgm)と3.5L V6DOHCのVQ35DE型(最高出力231ps/最大トルク34kgm)のガソリンNA2種類が用意され、トランスミッションは前者に4速トルコン式ATが、後者に6速マニュアルモード付CVT「エクストロニックCVT-M6」が組み合わせられました。

グレード体系は、下から2.5L・FFの「250XL」、3.5L・FFの「350XV」、3.5L・4WDの「350XV FOUR」の3タイプがラインナップされ、装備面では全車に7インチワイド液晶モニター+BOSEサウンドシステムや運転席パワーシートが、更に3.5L車にはDVDカーナビゲーションシステムや本革シートが採用されました。

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特別仕様車が続々と登場

そして350XV FOURベースの特別仕様車として、2005年1月に電動ガラスサンルーフやルーフレール、SRSカーテンエアバッグシステムなどが装備される「カベルネ」が、同年6月にカベルネ色(ワインレッド)の本革シートなどが装備される「アルテ・カベルネ」が設定されました。次いで2005年12月の一部改良で、全車にヘッドランプレベライザーが標準装備されました。

同時に、350XV FOURベースの特別仕様車「アルテーロセット」が設定されました。更に各グレードがベースの特別仕様車として、2006年5月にグレーの本革シートを採用した「スタイリッシュレザー」が、同年12月にブラウンの本革シートを採用した「モードブラウンレザー」が、2007年5月にグレーの本革シートや専用フロントグリルが備わる「スタイリッシュシルバーレザーアンコール」が設定されました。

追って同年9月には350XV FOURをベースにカベルネ色の本革シートや電動ガラスサンルーフなどが装備される特別仕様車「アルテービアネロッソ」が、同年12月には各グレードをベースにブラウンの本革シートや専用フロントグリルを採用した「モードブラウンレザーアンコール」が設定されました。そして2008年9月にフルモデルチェンジが実施され、2代目Z51型に移行しました。

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