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ダイハツ ミライース (初代 2011-2017):ガソリンエンジン車ながら画期的な低燃費を実現 [LA300S/310S]

ダイハツ ミライース 2015 (出典:daihatsu.co.jp)

ダイハツ ミライース 2015

ダイハツの軽ハッチバック車「ミライース」は、「ミラ」から派生した低燃費車として2011年9月に発売が開始されました。2009年の東京モーターショーに出展された軽量・低燃費をコンセプトに掲げた3ドアのコンセプトモデル「イース」に対し、全長が軽自動車枠一杯に拡大されると共に5ドア化されるなど現実的な路線に変更されたものの、設計思想を継承しガソリン車トップの燃費を実現しました。

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軽量ボディに専用パワートレインを搭載

ボディはミラに似た雰囲気を持つものの全くの別設計で、徹底した軽量化や空気抵抗の軽減が図られたものでした。ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,500mmで、ミラよりも全高が30mm低く、ホイールベースは35mm短い2,455mmとなっています。車両重量は、当時の軽乗用車として最軽量レベルとなる730kg~790kgで、CVT車同士の比較ではミラよりも40~50kg軽量化されています。

ダイハツ ミライース 2015 (出典:daihatsu.co.jp)

ダイハツ ミライース 2015

駆動方式はミラと同様FFとオンデマンド式4WDが設定され、サスペンション形式もミラと同様の前:マクファーソンストラット式/後:トーションビーム式(FF)・3リンク式(4WD)となっています。エンジンは、ミラなどに搭載される0.66L直3のKF-VE型をベースに燃焼効率の改善を図ったミライース専用ユニットで、最高出力52ps/6,800rpm、最大トルク6.1kgm/5,200rpmのスペックを持ちます。

ダイハツ ミライース 2015 (出典:daihatsu.co.jp)

ダイハツ ミライース 2015

トランスミッションは、軽量化と伝達効率の改善を図った新設計のCVTが採用されると共に、電子スロットルによるエンジンとの協調制御が採用されました。そうしたパワートレインの改良とボディの軽量化に加え、停車前アイドリングストップ機構や減速エネルギー回生システムの搭載と相まって、JC08モード燃費はミラより約30%向上した30km/L~32km/Lを実現しました。

ダイハツ ミライース 2015 (出典:daihatsu.co.jp)

ダイハツ ミライース 2015

インテリアは、インパネがミラとは異なる専用デザインのものとなる他、自発光式デジタルメーターや燃費などを表示するマルチインフォメーションディスプレイが備わります。又、発売当初は全グレードに後席用ヘッドレストが備わらず物議を醸したものの、2012年5月の一部改良により上級グレードに標準装備、それ以外のグレードにもオプション設定されました。

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改良により更に燃費が向上

そして2013年8月にマイナーチェンジを実施し、パワートレインの改良やエンジン停止速度を7km/hから11km/hに変更した新アイドリングストップシステムの採用、ボディの空力特性改善や車高の10mmローダウン(FF車のみ)などの変更などにより、燃費が30.4km/L~33.4km/Lに向上しました。同時に、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制制御機能、VSC&TRCなどから構成される「スマートアシスト」が一部グレードに設定されました。

ダイハツ ミライース 2015 (出典:daihatsu.co.jp)

ダイハツ ミライース 2015

次いで2014年7月に一部改良を行い、エンジンのアトキンソンサイクル化と圧縮比アップ、デュアルインジェクターの採用や、減速エネルギー回生システムの改良などにより、燃費が32.2km/L~35.2km/Lに向上しました。その一方で、エンジのスペックは最高出力49ps/6,800rpm、最大トルク5.8kgm/5,200rpmにダウンしました。

ミライース CM

ミライースは、ハイブリッド車に迫る低燃費を持つ上、ハイブリッド車より遥かに安価であった事から大ヒットし、トールワゴン車全盛の軽自動車市場の中で唯一のベストセラー・ハッチバック車となりました。近年は、フルモデルチェンジを受けたライバルの「スズキ・アルト」に販売台数で逆転を許したものの、未だ根強い人気を保っています。

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