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ジープ グランドチェロキー (2代目 1999-2005):モノコックボディの採用と同時に新たなエンジンを設定 [WJ]

ジープ グランドチェロキー Laredo (2代目 1998)

かつて存在していたアメリカの自動車メーカー、クライスラー(現フィアット・クライスラー・オートモビルズ)から1992年に発売されたジープ・ブランドのプレミアムSUV「グランドチェロキー」は、1999年に7年ぶり初のフルモデルチェンジを受け、2代目モデルに移行しました。独立したラダーフレームが廃止されモノコックボディとなったほか、新たなエンジンが設定されました。

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新開発の4WDシステムを設定

ジープ グランドチェロキー Laredo (2代目 1998)

ボディタイプは先代同様5ドアのみの設定で、エクステリア・デザインは先代よりも幾分丸みを帯びたフォルムに変貌したほか、Aピラーに強い傾斜が付けられるなど、より乗用車的なイメージとなりました。ボディサイズは全長4,610mm×全幅1,839mm×全高1,762mmで、先代から一回り拡大されました。一方、ホイールベースは実質的に同一の2,691mmでした。

ジープ グランドチェロキー (2代目 1998)

サスペンションはフロントに4リンク式、リアに新開発の3リンク式を用いた4輪リジッド式が採用されました。駆動方式は全車フルタイム4WDとなったほか、さらにオプションで新開発の電子制御4WDシステム「クォドラドライブ」が設定されました。エンジンは当初、改良を施した上でキャリオーバーされた4L直6OHVと、新設計の4.7L V8SOHCのガソリン2種類が用意されました。

ジープ グランドチェロキー (2代目 1998)

スペックは、それぞれ最高出力190ps/最大トルク31.1kgm、最高出力220ps/最大トルク39.8kmgでした。そのほかに、ヨーロッパや南アフリカ向けに3.1L直5OHVディーゼルターボ(最高出力140ps/最大トルク39.2kgm)も用意されました。トランスミッションは、ガソリンエンジンには当初4速トルコン式ATが、ディーゼルエンジンには5速MTまたは4速トルコン式ATが組み合わせられました。

ジープ グランドチェロキー (2代目 1998)

ブレーキはフロントはベンチレーテッド・ディスク式を踏襲し、リアはドラム式からソリッド・ディスク式にアップグレードされました。安全装備面では、SRSデュアルエアバッグシステムやEBD付きABSなどが標準装備されました。グレードは、当初「ラレド」と「リミテッド」の2タイプのラインナップでした。

M/Cでハイパワーエンジン搭載グレードを追加

ジープ グランドチェロキー Overland (2代目 2002)

その後、2001年に4.7L車のATが5速化され、翌2002年のマイナーチェンジでは装備の充実化が図られるとともに、最廉価グレード「スポーツ」と、4.7L V8エンジンのアウトプットを最高出力258ps/最大トルク43.4kmgまで高めて搭載するトップグレード「オーバーランド」が追加されました。

また、ヨーロッパ向けなどに設定されていたディーゼルターボエンジンが、2.7L直5DOHC(最高出力163ps/最大トルク40.8kgm)に変更されました。そして2004年を持ってアメリカ国内での販売を終了、同年のニューヨーク国際自動車ショーで3代目WK型グランドチェロキーが発表されました。一方、ヨーロッパでは翌2005年までWJ型の販売が継続されました。

日本市場における展開は、1999年6月にまず4.7Lエンジン搭載の「リミテッド4.7 V8」が導入され、追って翌2000年1月に4Lエンジン搭載の「ラレード」と「リミテッド4.0」が追加されました。

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