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日産 キューブ (2代目 Z11 2002-2008):左右非対称ボディを持つ個性派モデルに変身

日産 キューブ 2002-08

日産 キューブ 2002-08

日産のコンパクト・トールワゴン「キューブ」は、2002年10月に4年ぶりのフルモデルチェンジを実施し、2代目となりました。ベースモデルが3代目「マーチ」となり、先代以上にスクエアなプロポーションに変貌すると共に、左右非対称のエクステリアデザインを取り入れる事で実現したユニークなスタイリングが大きな特徴でした。

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正に車名通りのスタイリング

ボディは先代よりもAピラーの角度が立てられた他、垂直に切り立ったボディ側面及び後部のパネルにより、キューブの車名に相応しい立方体に近いプロポーションが実現しました。又、Cピラーより後部が左右非対称であり、シンメトリカルなデザインこそが美しいとされた既存の価値観を覆す大胆なデザイン処理が施されていました。

日産 キューブ 2002-08

日産 キューブ 2002-08

ボディサイズは全長3,730mm~3,785mm×全幅1,660mm×全高1,640mm~1,650mmで、ベースモデルのマーチより一回り大きく、先代比では全幅と全高が若干拡大されました。ホイールベースはマーチと同一の2,430mmで、先代より70mm長くなった一方で、ステアリング切れ角の増大により最小回転半径は0.6m縮小され4.4mとなりました。

パワートレインを刷新

車両重量は1,060kg~1,140kgで、先代から50kg~100kg程重くなりました。駆動方式は先代同様FFと4WDが設定され、4WDは機械式のフルタイム式から後輪をモーターで駆動する電気式のパートタイム式に変更されました。サスペンションはマーチと共通のフロント:ストラット式/リア:トーションビーム式で、先代からはリアの形式が変更されました。

日産 キューブ 2002-08

日産 キューブ 2002-08

エンジンは、マーチと同一の1.4L直4DOHCのCR14DE型が搭載され、スペックはFFが最高出力98ps/5,600rpm、最大トルク14kgm/3,200rpm、4WDが最高出力97ps/5,600rpm、最大トルク13.9kgm/3,200rpmで、共に先代比で燃費性能が向上しました。トランスミッションは、電子制御4速トルコン式AT「E-ATx」と6速マニュアルモード付CVT「エクストロニックCVT-M6」が設定されました。

日産 キューブ ライダー 2002-08

日産 キューブ ライダー 2002-08

インテリア面では、コンサバな雰囲気だった先代からは一変し、エクステリア同様キュービックなイメージのユニークなデザインが採用されました。グレード体系は3種類が基本で、他に専用エクステリアを備えるオーテックジャパン扱いの特別仕様車「ライダー」が先代同様に設定されました。

マイナーチェンジで新パワートレインを設定

2005年5月にマイナーチェンジを実施し、外装の変更やグレード体系の変更が行われると共に、FF車に1.5L直4DOHCのHR15DE型エンジン(最高出力109ps/6,000rpm、最大トルク15.1kgm/4,400rpm)搭載車が設定されました。トランスミッションはCVT(マニュアルモードは廃止)が組み合わせられました。同時に、1.4L車のトランスミッションがトルコン式ATに一本化されました。

日産 キューブ ライダー 2002-08

日産 キューブ ライダー 2002-08

2代目キューブは、パッケージングが改善された事で初代以上に効果的な空間利用が可能となった他、ユニークなスタイリングが大変好評だった事もあり、初代に引き続きベストセラーとなりました。又、海外からも注目され輸入を要望する声があったものの、左ハンドル仕様とするには左右を入れ替えたボディを新開発する必要があった為、正規輸出は行われませんでした。

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