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トヨタ カローラ (9代目 2000-2006):プラットフォームやパワートレインを一新 [E12/13♯]

トヨタ カローラ 2000

1966年に初代モデルが発売されたトヨタの大衆車「カローラ」は、2000年8月に5年ぶり8度目のフルモデルチェンジを実施し、9代目モデルに移行しました。先代からプラットフォームやガソリン車のパワートレインを一新すると共に、スタイリングも大幅な路線変更を行うなど、様々な点で新世紀に相応しい革新的なモデルとなりました。

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欧州仕込みのスタイリング

ボディタイプは、ステーションワゴンが「カローラフィールダー」として独立した為、4ドアセダンに一本化されました。ボディのデザインは欧州のデザインスタジオで手掛けられ、それまでの同車のイメージを覆す塊感のあるフォルムに変貌すると共に、Cd値0.29の優れた空力特性が実現されました。ボディサイズは初期型で全長4,365mm×全幅1,695mm×全高1,470~1,480mmで、先代から一回り拡大されました。

トヨタ カローラ 2000

又、ホイールベースも135mm延長され2,600mmとなった一方で、車両重量はほぼ同等の1,010~1,190kgに抑えられていました。駆動方式は先代同様FFとフルタイム4WDが設定され、サスペンション型式は先代の4輪ストラット式に対し、リアがFF車はトーションビーム式に、4WD車はダブルウィッシュボーン式にそれぞれ変更されました。

エンジンは4種類をラインナップ

エンジンはガソリン直4DOHC VVT-i仕様の1.3L/1.5L/1.8Lと、先代からキャリオーバーされた2.2L直4SOHCディーゼルが設定されました。最高出力/最大トルクは、1.3Lの2NZ-FE型が88ps/12.5kgm、1.5Lの1NZ-FE型FF用が110ps/14.6kgm、同4WD用が105ps/14.1kgm、1.8Lの1ZZ-FE型FF用が136ps/17.4kgm、同4WD用が125ps/16.4kgm、2.2Lディーゼルの3C-E型が79ps/15kgmでした。

トヨタ カローラ 2000

トランスミッションは4速トルコン式ATの他、FF車には5速MTも用意されました。当初のグレード体系は、1.3L/1.5L/2.2Lディーゼルにベースグレード「X」が、1.5L/2.2Lディーゼルに上級グレード「G」が、1.8Lに最上級グレード「ラグゼール」及びボイスナビが備わる「ラグゼール ナビエディション」が設定されました。

トヨタ カローラ 2000

安全装備面では、SRSデュアルエアバッグシステム、EBD付きABS、ブレーキアシスト、プリテンショナー&フォースリミッター付きシートベルトが全車に標準装備されました。そして2001年10月の一部改良で仕様向上が図られた他、ラグゼールに本革シートが備わる「プレミアムエディション」が追加されました。

トヨタ カローラ フィールダー 2000

次いで2002年9月のマイナーチェンジで内外装デザインの変更が行われると共に、装備を簡略化したエントリーグレード「Xアシスタパッケージ」が追加されました。続いて2004年4月実施の2度目のマイナーチェンジでは、再び内外装デザインが変更されると共に、装備の充実化や1.5L車の燃費向上、1.8L車の操縦安定性向上が図られました。

次いで同年12月の一部改良で、1.5L AT車が「平成17年基準排出ガス75%低減レベル」を取得しました。そして2006年10月実施のフルモデルチェンジにより、10代目となるE14♯型「カローラアクシオ」にバトンが渡されました。

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