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ランチア ベータ (1972-1984):フィアット傘下となった後の新世代モデル第一弾

ランチア ベータ 1972

ランチアは1972年のトリノ・ショーで、「フルヴィア」の実質的な後継モデルとなる小型車「ベータ」を発表しました。1969年にフィアット傘下に入ってからリリースした初の車種で、フィアット車とコンポーネンツを共有するなど大幅な合理化が図られていました。その一方で設計はランチアのスタッフにより行われ、独自のスポーティな持ち味は受け継がれました。

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まずは5ドアハッチバックから

まず最初に登場した「ベルリーナ」は、従来の独立したトランクを持つ4ドアセダンとは異なり、テールゲートと6ライトウィンドウを持つ5ドアハッチバックでした。社内デザインによるスタイリングは、直線基調のボディラインにより機能的に纏められていました。ボディサイズは全長4,290mm×全幅1,690mm×全高1,400mmで、全高を除きフルヴィアから一回り拡大されました。

ランチア ベータ 1972

ホイールベースも延長され2,540mmとなり、車両重量は1トンを大きく超える1,075kgとなりました。サスペンション形式は一新され、「フィアット・128」などと同様の4輪ストラット式が採用されました。駆動方式はFFを踏襲するものの、エンジンを横置きするジアコーザ式レイアウトが採用されると共にエンジンも一新、「フィアット・124/125」と共通の直4DOHCが採用されました。

クーペと3ドアワゴンを順次追加

当初用意されたのは1.6L(最高出力101ps/最大トルク13.7kgm)と、1.8L(最高出力112ps/最大トルク14.7kgm)の2種類で、トランスミッションはいずれも5速MTが組み合わせられました。ブレーキはフルヴィア同様の4輪ディスク式で、新たにサーボアシストが備わりました。そして1973年のフランクフルト・ショーで、自社デザインによるクーペが発表されました。

ランチア ベータ クーペ 1973

ベルリーナより一回りコンパクトで低いボディを持つ2+2シーターモデルで、ホイールベースも190mm短縮されていました。エンジンにもチューニングが施され、最高出力は1.6Lが108psに、1.8Lが120psに向上していました。そして翌1974年には、クーペと同じシャシーにピニンファリーナ・デザインによるタルガトップ風ボディを架装したスパイダーと、ベルリーナの1.4Lモデル(最高出力91ps/最大トルク11.5kgm)が追加されました。

ランチア ベータ クーペ 1973

更に1975年のジュネーブ・ショーで、ベルリーナのシャシーにシューティングブレーク風の3ドア・ワゴンボディを架装した「H.P.E」が発表されました。そして同年にはベルリーナ以外のモデルがマイナーチェンジを受けシリーズ2に移行、フェイスリフトによりヘッドランプが丸形4灯式から異形2灯式に変更された他、1.8Lエンジンに代わり2Lエンジン(最高出力117ps/最大トルク17.9kgm)が設定されました。

最後を飾るホットモデルを追加

次いで1976年、クーペに1.3Lモデル(最高出力83ps/最大トルク11kgm)が追加され、1979年にはデビュー当時の姿のまま販売されていたベルリーナがシリーズ2に移行しました。続いて翌1980年に、クーペとH.P.Eがフェイスリフトを受けシリーズ3となった他、ベルリーナは3ボックス型4ドアセダンの「トレヴィ」に切り替えられました。

ランチア ベータ スパイダー 1975

次いで1981年に、各ボディに2Lインジェクション仕様エンジン(最高出力124ps/最大トルク17.9gm)が追加されました。更に1983年には、各ボディに2Lスーパーチャージャー仕様エンジン(最高出力135ps/最大トルク21kgm)を搭載するホットモデル「ボルメックス」が追加されました。翌1984年に全車生産終了となった為、ボルメックスはベータシリーズの最後を飾るモデルとなりました。

ランチア ベータ スパイダー 1975

日本には、北米仕様をベースとした1800クーペが1976年から導入開始されたものの、国内の排出ガス規制をクリアする為最高出力は83psにドロップしていました。しかし、1980年代に入ってから導入された1300クーペでは、技術の進歩により本国仕様に準ずる性能を保持していました。

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