トヨタ ビスタ 1986
1982年に、トヨタ自動車の販売チャンネルの一つであるビスタ店から初代モデルがデビューした「ビスタ」は、1986年8月に姉妹車種である「カムリ」と同時にフルモデルチェンジが実施され、2代目モデルに移行しました。先代からエンジンがリニューアルされた他、不人気だった5ドアリフトバックに代わり4ドアハードトップが設定されるなど、販売拡大の為の対策が取られました。
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スポーツツインカムエンジンも用意
トヨタ ビスタ 1986
ボディタイプは先代同様のセンターピラー付き4ドアセダンも用意され、そのスタイリングは従来のイメージを受け継ぎながらも、幾分曲線的なフォルムに変貌しました。セダンのボディサイズは全長4,500mm×全幅1,690mm×全高1,385mmで、先代から全長が85mm拡大された一方、全高は10mm低く設定されました。一方4ドアハードトップは、セダンよりも全長が30mm長く全高が25mm低いディメンションでした。
トヨタ ビスタ 1986
ホイールベースは両ボディ共通で先代と同一の2,600mm、車両重量は1,070～1,370kgでした。サスペション形式は4輪ストラット式を踏襲し、駆動方式も当初は先代同様のFFのみの設定でした。エンジンは当初、1.8L 直4DOHCの1S-i型、2L直4DOHC「ハイメカツインカム」の3S-FE型、同「スポーツツインカム」の3S-GE型のガソリン3種類と、2L直4SOHCディーゼルターボの2C-T型が用意されました。
トヨタ ビスタ ハードトップ 1986
最高出力/最大トルクは、それぞれ85ps/14.5kgm、120ps/17.2kgm、140ps/17.5kgm、85ps/18kgmで、トランスミッションは各エンジンに5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。発売当初のグレード体系は、下から「VC」「VL」「VLエクストラ」「VE」「VR」「VX」の6タイプに、唯一2Lスポーツツインカムエンジンを搭載するトップグレード「GT」を加えた全7タイプでした。
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トヨタ ビスタのCM
M/Cで1.8L車もハイメカツインカムに
トヨタ ビスタ ハードトップ 1986
そして1987年8月に、VLエクストラをベースに装備を追加した新グレード「エトワール」が追加されました。追って同年10月には、2Lハイメカツインカムエンジンを搭載するフルタイム4WD車が追加されました。次いで1988年8月に実施されたマイナーチェンジの際に、1.8L車のエンジンがハイメカツインカム仕様の4S-FI型(最高出力105ps/最大トルク15.2kgm)に置換されました。
トヨタ ビスタ ハードトップ 1986
続いて1989年5月に、セダン/ハードトップの1.8L車及び2Lディーゼルターボ車に特別仕様車「エトワールV」が、追って6月には、2Lハイメカツインカムエンジン搭載のハードトップVXをベースとした特別仕様車「VXリミテッド」が相次いで設定されました。更に翌1990年1月にも、エトワールV及びVXリミテッドが一部改良された上で再度設定されました。
そして同年7月にフルモデルチェンジが実施され、3代目V3型にバトンタッチされました。
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