BMWが製造する2シーターソフトトップカブリオレの「ミニ・ロードスター」は、2009年のフランクフルトモーターショーにコンセプトモデルの「ロードスターコンセプト」が出展され、2012年1月に市販モデルがリリースされました。先行して発売された「クーペ」とは姉妹モデルの関係にあり、同様に2代目ハッチバック/コンバーチブルがベースとなっています。
手動式トップの採用で軽量化
スタイリングは、ウエストラインより下の部分はクーペとほぼ同一のデザインで、一目で姉妹モデルである事が分かるプロポーションとなっています。4座カブリオレの「コンバーチブル」と比較すると、Aピラーの角度が寝かされリアデッキが備わる点や、クーペと同様トランクリッド内に時速80kmに到達すると自動的にポップアップする「アクティブリアスポイラー」が備わる点が異なります。
またソフトトップの開閉は、電動式のコンバーチブルと異なり軽量化の為手動式となっている点も特徴となります。ボディサイズは全長3,780mm×全幅1,685mm×全高1,385mm、ホイールベースは2,465mmで、クーペと比較すると全高が5mm高い事を除き同一のディメンションとなっています。又、コンバーチブルとの比較では全高が30mm低くなっています。
エンジンのラインナップはクーペと同一
そして現在新車で入手出来るミニとしては、クーペと共に数少ない5ナンバー車となります。車両重量は1,170~1,230kgで、クーペとほぼ同等になっています。サスペンションはクーペと同一の前:マクファーソンストラット式/後:マルチリンク式で、駆動方式も同様にFFを採用します。エンジンは、これもクーペと同一の一世代古い1.6L直4ユニットが搭載されます。
グレード体系やユニットの振り分けも同一で、「クーパー」がNA仕様、「クーパーS」及び「JCW(ジョンクーパーワークス)」がターボ仕様となります。スペックもクーペから変更はなく、「クーパー」が最高出力122ps/最大トルク16.3kgm、「クーパーS」が最高出力184ps/最大トルク24.5kgm、「JCW」が最高出力211ps/最大トルク26.5kgmとなっています。
トランスミッションは、「クーパー」「クーパーS」には6速MT及び6速トルコン式ATが、「JCW」には6速MTが組み合わせられる点も同様になります。又、ブレーキエネルギー回生システムや、MT車にはアイドリングストップ機構が装備される点もクーペから引き継がれます。インテリアは基本的にクーペと共通で、2代目ミニの特徴であるセンターメーター方式のインパネを採用します。
又、トランクルームの容量はクーペより40L小さくなるものの、2人の乗員の為には十分な240Lが確保されています。