大学生のときにバイクに乗っていました。ホンダのXL250でした。価格は中古で20万円もしないくらいで購入しました。もともと車の免許はもっていて、バイクの免許までは取るつもりはありませんでした。ですが、当時、雑誌かテレビかでバイクデートの特集があって、タンデムにあこがれて購入しました。
タンデムにあこがれてなんでオフロード車を買うんだと、自分でも不思議に思うんですが、当時、とても田舎の大学に通っていて、結構遊べる山道が近くに多かったんです。デートとオフロードどっちも楽しみたくて、という理由でした。デートが第一の理由、オフロードは第二の理由です。
近くの中古バイク屋がオフロードばっかり売っていたせいもあります。店主の趣味が山道走りだったんです。第一の理由のタンデムデートについては結構いろんなところにいきました。一番記憶に残っているのは、温泉デートです。
彼女を後ろに乗せて温泉に
結構、有名な温泉地が各地にある県で学生生活を送っていたので、彼女を後ろにのせて温泉に入りにいったんですが、その時はすでに夏の終わり頃。学生ならではの無計画さで、あったかい格好していけばなんとかなるだろ!と出発したんですが、結構な距離を走ったところで、寒くて寒くてわたしも彼女も後悔し始めました。
寒さで震えて、歯がガチガチなるような状況だったんですが、引き返すにはもう半分以上走ってしまっていたので、そのまま気合で温泉までいくことに。まあなんとか温泉まで着いて、ひとっ風呂あびて元気になったんですが、ここからが更にひどいことに。
帰り道はもう夕方に近くなって、気温がぐんと下がっていました。温泉に入ってあったまったからだはすぐにガチガチに冷え切ってしまいました。途中、コンビニによったり、スーパーに寄ったりして温かい飲み物を飲みながら、いつもの倍くらいの時間をかけて帰りました。家に着いた時には二人とも疲れ果てていました。
憧れていたタンデムはやっぱり最高
せっかく有名な温泉まで行ってきたのに、体は冷え切ってしまって、家でお風呂を沸かして入る事に。お風呂に入っても二人ともなんだか体調がすぐれず、すぐにベッドに入って寝ました。
そんな無謀な乗り方をしていましたが、憧れていたタンデムはやっぱり最高で、彼女を学校まで迎えにいくなど、べたな使い方をしていました。第二の理由のほうのオフロードは、中古バイク屋の店主に連れて行ってもらって、ずいぶん遊びました。
ホンダのXL250でダートを走るとこんな感じ
たまに派手なコケて、怪我をして彼女に怒られていました。