今思えば良く生きていたな、と思うような事故でした。高校時代の話しなのですが、当時の私は兄から譲り受けたヤマハTZR250を友人たちに見せびらかすようにバイク通学をしていました。事故のあったその日は、夕方のバイトも無かったため友人宅でBOOWYのビデオを見た後(年齢がばれますが)18時頃自宅へ向かって走りだしました。
急な工事があり、迂回
自宅に近づくと埼玉の片田舎ということもあり街灯もまばらでさらに小雨まで降りだす悪条件となりました。ですが、いつも走り慣れている道であることと、ダウンジャケットも着ていてそこまで強い降りでは無かったのでそのまま走り続けました。するといつもの通り道で急な工事があり、迂回をすることになったのですが、その先で事故は起こりました。
軽バンが飛び出して来た\(^o^)/
その場所はゆるい下り坂が長く続き、坂の終わり辺りで緩やかな左側へのカーブになり、そのまま歩道の無い古い橋へと繋がっています。全く知らない道では無かったので特に気にすることも無く、いつもの速度で緩やかなカーブを左に周りかけた時、左側道から軽バンが飛び出して来たのです。竹林に隠れてほぼ見えない位置からの飛び出しだったため、急ハンドルとなり右方向に大きく車体がぶれた際、センターラインのキャッツアイに前輪→後輪の順に乗りあげ、雨も手伝って後輪が滑り出しウォブリングのような状態になったためなんとか立て直そうとしましたが、うまくいかずそのまま橋の高欄に車体正面から激突してしまいました。
下の川まで落下・・・
古い橋でしたので橋脚が低く、激突の際そのまま車体前方に身体が投げ出され、3mほど下の川面まで落下しました。飛び出した前向きの姿勢で川に落ちましたが、深さが無い川だったため、水面と同時に川底に当たったような記憶があります。両手にひどい擦り傷と胸骨骨折となりましたが、後ほど警察の方から、高欄激突時にうまく前方に飛び出した(恐らくふわっと)ことと、この寒い時期に浅瀬に落ちて流されなかったこと(心臓発作の危険があった)が不幸中の幸いではと話され納得しました。
今考えてもゾッとしてしまいます。
飛び出して来た軽バンのおじいさんが救急車を呼んでくれたらしく大事には至りませんでしたが、本当に民家も無い寂しい場所だったので完全に一人事故だったら生きていられたのかな、と今考えてもゾッとしてしまいます。完全に自損事故なので、橋の高欄の補修弁償、廃車、レッカー費用など未成年にはとんでもない高額の親への返済だけが残り、社会人一年目のボーナスまで単車はおあずけになってしまいました。その事故以来、雨の日の運転には最新の注意を払うようになり、以降は安全運転を心がけてバイク生活を楽しんでいます。