5、6年程前の話です。私が当時乗っていたバイクはカワサキのバリオス(250cc) でした。その日、私は友達と公共機関を使って遠出をする約束をしていました。待ち合わせをしていた公共機関のある駅まで私の家は少し遠く、駅までバイクに行く事にしました。
国道を少し飛ばし気味で走っていたら、急に『パキンッ』という音と同時に後輪がロック。ハンドルの操作が効かなくなりました。運転がままならない状態でしたが握力で無理矢理蛇行状態から横滑りで停止することが出来ました。しかし、端から見たら蛇行運転をする危険なバイクだったため、後続の車は車間距離を開けて大渋滞になっていました。
状態を確認すると
一旦、バイクを道路の端に持っていこうとしたのですが、後輪がロックしているため普通に押しても進めず、後輪を持ち上げての車体の移動になりました。端に寄せた後、状態を確認するとチェーンが外れた後に切れて後輪に絡まっていました。その状態では走行不可能だったので邪魔にならない所に停めておいてタクシーを使って待ち合わせ場所にいきました。
待ち合わせの時間には間に合ったものの、駅に着いた途端に肩から腰にかけてが激痛が走り、遊びに行くのは中止にして病院に行きました。診断結果は無理矢理必要以上の筋肉を使ったことによる極度の筋肉痛でした。その日は体か動かないような状態だったので1日安静にして次の日、バイクを取りに行きました。
押しても進まない状態
家から現場までは20キロ近くあり、後輪もロックされて押しても進まない状態だったため、レンタカーで軽トラを借りてバイクを移動しに行きました。しかし、軽トラは用意したものの、バイクを転がして乗せる際の板が無かったため、二人がかりでバイクを持ち上げて軽トラに載せました。
後日、行きつけのバイク屋に持っていき見てもらった所、長年の使用によるチェーンのゆるみと劣化が重なっていた、との事でした。そのため、チェーンが外れた後にチェーンが切れるという偶然が重なり、その切れた部分が後輪に絡まったとの事でした。250ccのため、車検も無く、かつ日頃からの点検や整備ができていなかったため起きた事故でした。
幸いにも大きな事故にはならず、バイクも自身も大破や大怪我からは免れました。その事件が起きてからは、毎日乗る前の点検を行い、定期的にバイク屋に持っていって見てもらうようにしています。何が、いつ、どんな小さな事が大事故に繋がるか分かりません。皆様も、車両の整備には細心の注意を払い、バイクライフを楽しんで下さい。