ホンダCB250RS-Zの思い出です。このバイクは1981年の発売ですから、今となっては十分な旧車です。当時は、他の250ccのバイクが大型化されていく中で、250cc単気筒のスリムな車体で取り回しの良いバイクとして、女性ライダーにも人気のあったバイクです。
スラリとしたスリムな車体
バイクによっては、400ccとフレームは共用のモデルもありました。このホンダ CB250RS-Zは、オフロードバイクのXL250のエンジンを使用した単気筒のロードモデルでした。本当にスリムな車体で、スラリとしたスタイルの良い女性のようなバイクでした。
発売時は、フラットハンドルとアップハンドルとを選べるようになっていました。私が乗っていたのはフラットハンドルでした。シートをシングルシートに変えて、マフラーも取り替えてありました。このバイクは、パーツメーカーからたくさんのシート、マフラー、ライトなどの交換部品が出ており、カスタムして走るライダーもたくさんいました。
発売当時の値段は298,000円ですから、250ccのロードモデルの中では、手ごろな価格設定でした。車体もスリムだし、装備もすっきりとしていましたから、カスタムの素材としてはちょうど良い感じだったわけです。
とてもスリムで小柄な車体でしたので、峠道のようなワインディングロードを走るのが楽しかったです。まるで125ccのバイクに乗っているような扱いやすさでした。それでいて250cc単気筒ですから、トルクはそこそこありましたからワインディングロードを走るのは、快感でした。登りではついて行けなくても下りでは追い回すような走りができました。
扱いやすさでコーナーを攻める
当時、宣伝のキャラクターにGPレーサーの片山敬済さんを起用して「ヒラリ、ヒラリ」という風なイメージで売り出していました。絶対的なパワーは無くても、扱いやすさでコーナーを攻めるといったバイクでした。ある面、マニアックなバイクとも言えるのではないでしょうか。トントンという排気音も良かったし、愛着の持てるバイクでした。
ガソリンタンクも大きくは無かったのですが、単気筒で燃費がとても良かったので、日帰りのツーリングであれば、ツーリング前日に満タンにしておけば、旅先での給油は必要ないほどでした。
また、バリエーションのモデルとして、ホンダのボルドールカラーのCB250RS-ZRも限定で発売されていました。このモデルは、赤と金でとても格好良くドレスアップされていました。