私は学生の時は、原付やバイクに乗ってました。ですが、社会人になってからは車になりあまりバイクには怪我のリスクもあるので控えめにし、結婚を機に友達にバイクを譲り辞めました。しかし、数年前からのバイクのブームで再び乗る方が次第に多くなってきました。私もバイクが欲しいな、再び乗ってみたいという意欲に駆られました。
取引先の人からCB400Fを譲り受け
そんな時、昨年の冬の終わりでした。仕事の取引先のMさんという方がいらっしゃいました。色々お世話になり良く飲みに行ったりしてました。その中でMさんも昔バイクに乗っていて、新車でホンダのCB400Fという白のカラーリングのバイクを買われました。ですが、Mさんが転勤が決まり、バイクもほとんど乗れず、次の転勤先では家族も一緒に住むところはバイクが置けないということでした。
そこで、Mさんは私に購入価格の4分の1で良いから買ってくれないかと言われました。私もそのくらい出せましたし、乗りたかったのでOKし買いました。私はホンダのバイクしか乗ったことがありませんでしたので好都合でした。春からプライベートやたまに会社の出社で利用しました。2気筒エンジンは振動も少なくスタートした時の軌道が滑らかでした。アクセルを回すとマイルドに加速し乗りやすく、ちょっと長い時間運転しても疲れませんでした。燃費もタンクの容量が15リッターなのにそれ以上走り燃費も良くとても満足してました。
友人からツーリングのお誘い
常に車庫でオイルや部品のチェック。ヘルメットやグローブ等も少しずつ新調していきました。そんな最中、幼少の頃からの友達KくんとT君もバイクを購入したのでツーリングに行かないかと話になりました。ただそれぞれ生活や家族もいるので日帰りで遠出しても帰ってこれる範囲でということで日帰り温泉を決めました。家族の許可も貰いそれぞれのスケジュール確認し、8月末に休みが取れたので準備しました。
当日朝4時にK君の自宅前に集合し出発しました。目的地は長野県のN温泉という所でした。スピードに乗り休憩をしながらでしたがあっという間に到着。地元の美味しいお蕎麦と温泉を堪能しました。温泉に数回入りましたが今までの疲れが癒されてスッキリしました。13時を過ぎ、帰ろうということになり帰路に着きました。
高速道路を走り、新潟県の新井という所で休憩を兼ねて道の駅に着きました。車も人もそれなりにいました。バイクを止めるスペースを見つけました。私が先頭でしたので3台止める場所を見つけたのでK君とT君に手で支持し場所を示しました。バイクを停止しました。続いてT君のハーレーダビッドソンとK君のデスペラードが止まりました。互いにヘルメットを脱いで、コーヒー飲んだりしようと考えていた時でした。
停車中に1台の軽自動車が!
すると一台の軽自動車が急にハンドルを切って勢いよくバックしてこちらに向かってきたのが見えました。「わっ!」と思わず私は叫んでかわしました。それに気づいたT君、K君もバイクから飛び離れました。軽自動車が私達のバイクに突っ込みました。自動車のリアの部分がそれぞれのバイクに当たり私のバイクはナンバープレートの端が曲がり、リアライトカバーが少し欠けました。T君のハーレーとK君のデスペラードは横に倒れました。デスペラードはマフラーが少し凹み、倒れた衝撃でミラーにヒビが入り割れてかけらが飛び散りました。一番ひどかったのはT君のハーレーでもろ直撃で後ろはぐしゃぐしゃで後輪のバイクのタイヤのホイールが形を変えパンクして凄い勢いで空気が抜けて行きました。
オバちゃんの発した驚愕の一言
軽自動車からは地元の方の年配の主婦二人が出てきました。運転していた方は携帯を持ちながら気を取られ我々に気づくことなく切り返ししてバックで突っ込んできました。「ごめんなさい。わざとじゃないの。許して!なかったことにして!!」と訳の分からない事を言ってきました。近くの人も携帯で話しながら見ていたと教えてくれました。それよりもT君が目茶目茶激怒してました。亡きお兄さんの形見のハーレーだったので怖かったです。
近くの人が警察に電話してくれたみたいで数分後警察の方が来て現場検証しました。完全に相手が悪いということになり取りあえずはほっとしました。私とK君のバイクは軽傷で何とか帰ることができましたが、T君は修理が必要で運んで行かなければなりませんでした。サービスや業者の方にも来てもらい、気づくと夕方近くになってました。
T君は近くの駅の電車で帰ることになり、私とK君で何とか帰りました。が到着した時はもう夜で暗くなってました。その後修理、弁償で何とかバイクは治りましたが、復帰早々のツーリングが事故で台無しになり悲しい思い出となりました。ツーリングでは休憩や停車する時も気を抜いては行けないということを改めて理解しました。事故の経験を通して。