私にとっては情けない話ですが、ツーリング前のトラブルとしては面白いと思いますので紹介します。 夏の土曜日の朝早く、仲間達(8名)と計画して、楽しみにしていた東北へのツーリングの日でした。バイクに乗るのは、仕事も忙しく一ヶ月ぶり位でしたでしょうか?おもむろにバイクカバーを外し、後輪に掛かってるU字ロックを外そうと、鍵を差し込みました。
差し込んだ時、少し異物を噛んだような手応えがありましたが、なんとか入ったので、後はいつも通り、鍵を回せばロックは外れるはずでした、しかし、ぐっと力入れて回転させましたが、予想外に鍵が回りません。
『うーん?』
なんだろうと一旦鍵を引き抜こうとしましたが今度は抜ける気配がありません、がっちりとはまってしまってるようです。集合時間まで、時間もなく少し焦り始めましたが、バイク乗りたるもの、こんな事でうろたえてはいけないと思い、冷静に対処方法を考えました。
バイクは常に外に置いてあるため、U字ロックも錆びが出てきていたのも間違いありませんので、こんな時は、そうです。なんでも使えるKURE5-56(潤滑剤)です。
物置から取り出し、鍵穴に向けてシューとひと吹き、しばらくおいて、鍵を引き抜いてみました、じゃりっとした感触があって、見事に鍵は抜けました。
さて、どうする?
これで、スタートラインに戻りました、今度はKURE5-56を抜いた鍵穴に向けて、これでもかと吹きかけます。さて、再挑戦です。鍵を指してみます、今度はスムーズに入ります。これはいけると思い、ぐっと回してみますが、何かが噛んでしまってるようで回る気配がありません。
もう集合時間になりかけてました、移動時間を考えると遅刻は確定ですが、なんとか目処がたってから遅刻の連絡をしたいと思ってましたし、焦っておりましたので、もう回すしかない、そう思い渾身の力で鍵を回しました、「もりっ」という感じで回りました。何か手応えがおかしいなと思い、手元をみると。。。、鍵がねじ切れてました(泣)。
こうなりゃ、破壊だ!
鍵穴の中には、折れた鍵の先端が残ってます。かなり奥に入っており、取るのも困難な状況が確定しました、次の瞬間には泣きそうになりながら、仲間には先に行ってろと連絡を入れました。さて、ここからがまた問題です。試しにU字ロックのU字の部分に金鋸をかけてみますが、まさに歯が立ちません。最後の手段は電動ドリルです、これで鍵穴もろとも削ってしまう作戦です。
電源をつないで、ドリル スイッチオン!早朝の住宅街にドリルの音が響きわたります。手早くやってしまおうと鍵穴にドリルを当てたところ、更なる騒音が。この音は流石に無理と、早朝の作業はここで終了しました、結局、作業を再開できたのは9時、鍵を破壊できたのが10時と大きく出遅れてしまいました。その後、東北道を爆走したの言うまでもありません。今回のトラブル費用、U字ロック破壊、3,000円なり。