光岡自動車は2012年5月、4代目「日産・マーチ」をベースとしたクラシカルムードあふれるコンパクトカー、3代目「ビュート」を発売しました。3代目マーチをベースとした先代モデルの新車販売が終了となって以来2年ぶりの復活で、イギリスの名車「ジャガー・Mk2」をモチーフとしたエクステリア・デザインが踏襲されました。
先代からボディを拡大
ボディタイプは先代同様3ボックス型4ドアセダンのみの設定で、エクステリア面では保安基準への対応のため先代後期型で廃止されたバンパー・オーバーライダーが、保安基準に適合するよう改良されて復活しました。ボディサイズは全長4,515mm×全幅1,680mm×全高1,550~1,560mmで、先代から全長と全高が拡大されました。
また、ホイールベースも20mm延長され2,450mmとなりました。サスペンション形式は、先代同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:トーションビーム式が踏襲されました。駆動方式はFFのほか、後輪をモーターで駆動する電気式パートタイム4WDが設定されました。
エンジンはマーチと共通の1.2L直4DOHCのHR12DE型(最高出力79ps/最大トルク10.8kgm)が搭載され、トランスミッションは全車CVTが組み合わせられました。グレード体系は、下から「12ST」「12DX」「12LX」の3タイプのラインナップで、安全装備面では全車にSRSデュアルエアバッグシステムやEBD&ブレーキアシスト付きABSなどが標準装備されました。
特別仕様車が続々
その後2012年10月に、インターネット放送局のオッターヴァとコラボレートし、本革シートやウッドパネルなどを装備した特別仕様車「オッターヴァ」がリリースされました。次いで2013年1月には、各グレードをベースに人気のオプション装備を標準化した特別仕様車「20thアニバーサリー」シリーズがリリースされました。
追って同年3月、さくら色のボディカラーや専用本革シートなどを採用した特別仕様車「サクラ」が、翌4月には映画「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」に登場する「高田号」をモチーフとした特別仕様車「探偵はバーにいる」がリリースされました。続いて同年8月にマイナーチェンジが実施され、インテリアが一部変更されました。
同時に、ボディカラーの種類が大幅に増やされました。さらに翌9月には、各グレードをベースとした特別仕様車「20thアニバーサリー」シリーズがリリースされました。次いで2014年4月、特別仕様車として専用の内外装色を採用した「ハル」と、日本橋三越本店とのコラボレーションにより贅沢な内外装を実現した「ミヤビ」がリリースされました。
追って2014年12月には、12STをベースに専用の内外装を採用した特別仕様車「トワイライト」がリリースされ、さらに翌2015年1月に12STの上級グレードとなる「12STプレミアム」が追加されました。次いで同年7月、マーチ譲りの5ドアハッチバックボディを採用した新グレード「なでしこ」が追加されました。
続いて2015年12月、4ドアセダン・12DXをベースに専用の内外装色を採用した特別仕様車「ルージュ」が、翌2016年2月には12STプレミアムをベースに金箔のディテールを散りばめた特別仕様車「ゴールドプレミアム」がリリースされました。次いで2017年2月、12STをベースに洋菓子のマカロンを彷彿とさせる配色を施した特別仕様車「フレンチマカロン」がリリースされました。