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フォルクスワーゲン クロストゥーラン (2006-2015):トゥーランをベースにSUV風に仕立て直したモデル

フォルクスワーゲンAGは2006年12月に開催されたボローニャ・モーターショーにおいて、MPV「トゥーラン(日本名ゴルフトゥーラン)」をベースとした派生モデル「クロストゥーラン」を発表しました。プラットフォームやパワートレイン、ボディシェルなど基本コンポーネンツをトゥーランから流用しながら、SUVテイストのエクステリアに仕立てられたことが特徴でした。

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ボディサイズを若干拡大

ボディタイプはトゥーラン同様5ドアハッチバックで、エクステリア・デザインはトゥーランのイメージを受け継ぎながらも、専用の前後バンパーやサイドモールディング&サイドスカート、17インチの大径アルミホイールの採用などにより差別化が図られていました。ボディサイズは全長4,406mm×全幅1,799mm×全高1,685mmで、トゥーランからすべての項目において若干拡大されていました。

ホイールベース2,677mmで、実質的にトゥーランと同等でした。駆動方式はトゥーラン同様FFのみの設定で、SUV仕立てのモデルでありながらフルタイム4WDは最後まで用意されませんでした。エンジンは1.4L直4直噴ツインチャージド、1.6L直4NAのガソリン2種類と、1.9L直4ターボ、2L直4ターボのディーゼル2種類が用意されました。

スペックは、それぞれ最高出力140ps/22.4kgm、最高出力102ps/15.1kgm、最高出力90ps/21.4kgm、最高出力140ps/32.6kgmとなっていました。トランスミッションは、5速/6速MTと6速/7速DSGが設定されました。サスペンションは、トゥーラン同様のフロント:マクファーソンストラット式/リア:4リンク式の形式を踏襲しながら、ロードクリアランスが10mmアップする専用品が採用されました。

フェイスリフトで新エンジンを追加

安全装備はトゥーランと共通で、SRSデュアル&サイドエアバッグやEBD付きABS、危険回避の際にステアリングのトルク補正を行う「DSR(ドライバー・ステアリング・リコメンデーション)」付きのESPが採用されました。その後2010年にフェイスリフトが実施され、仕様向上が図られると同時にエンジン・ラインナップが一部変更されました。

新たに燃費・環境性能を改善した1.4L直4ガソリンツインチャージドの「ブルーモーション」エンジン(最高出力150ps/最大トルク22.4kgm)が設定されたほか、従来の1.4Lガソリンツインチャージドエンジンと2Lディーゼルターボエンジンにハイチューン版が追加されました。その一方で、1.6LガソリンNAと1.9Lディーゼルターボは廃止されました。

そして2015年、ベースモデルのトゥーランがフルモデルチェンジされたことにともない生産終了となりました。日本市場への初上陸は2012年12月で、1.4Lガソリンツインチャージドエンジン+7速DSG搭載のモノグレード設定でした。

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