フォルクスワーゲンのミニバン「トゥーラン」は、2003年に欧州で発表され、2004年4月から日本でも「ゴルフトゥーラン」の車名で発売されました。プラットフォームや基本メカニズムを5代目「ゴルフ」と共用しながら、ボディの拡大によりスペースユーティリティを向上させたモデルとなります。又、ゴルフと異なり11年に渡り基本設計に変更がないまま販売が継続されている事も特徴になります。
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5代目ゴルフから大きく拡大されたボディ
ボディはオールヒンジドアを備える5ドアキャブオーバー型で、5代目ゴルフの延長線上にある機能的なスタイリングを持ちます。初期型のボディサイズは全長4,420mm×全幅1,795mm×全高1,660mmで5代目ゴルフより一回り以上大きく、ホイールベースも100mm延長された2,675mmとなる他、車両重量も大幅に増加し1,530~1,600kgとなっています。サスペンション形式は、5代目ゴルフ同様の前:ストラット式/後4リンク式を踏襲します。
日本に最初に導入されたグレードは、1.4L直4NAエンジン(最高出力116ps/最大トルク15.8kgm)を搭載する「E」と2L直4NAエンジン(最高出力150ps/最大トルク20.4kgm)を搭載する「GLi」で、何れも5代目ゴルフと共通のユニットでした。トランスミッションは共に6速トルコン式ATで、駆動方式はゴルフ同様のFFを踏襲しました。室内は3列シート7人乗り仕様で、多彩なシートアレンジを特徴としました。
M/Cでパワートレインを一新
装備面では、サイド&カーテンを含む6エアバッグシステムやアクティブヘッドレストなどの安全装備が発売当初から備わりました。そして2007年4月にマイナーチェンジを実施し、フェイスリフトによりマイナーチェンジ後の5代目ゴルフに類似したフロントマスクに刷新されると同時に、パワートレインが1.4L直4TSIツインチャージャー(ターボ+メカニカルスーパーチャージャー)エンジンと湿式6速DSGの組み合わせに置換されました。
スペックは最高出力140ps/最大トルク22.4kgmで、従来よりも燃費が改善されました。又、グレード体系も変わり「TSI Trendline」と「TSI Highline」の2種類になりました。そして2009年9月に一部改良を行い、トランスミッションが乾式7速DSGに変更され、燃費が更に向上しました。次いで2011年1月に2度目のマイナーチェンジを実施し、フロントマスクが6代目ゴルフを彷彿とさせるデザインに変更され、全長が15mm短縮されました。
又、グレードは従来の「TSI Trendline」に替わり「TSI Comfortline」が設定されました。更に2012年7月の一部改良で、ドライバー疲労検知システムが装備されました。次いで同年11月に、専用エクステリアパーツによりクロスオーバーモデル風の外観に仕立てると共に、純性ナビゲーションシステムなどの充実した装備を備える「クロストゥーラン」が追加されました。
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