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フォード エクスペディション (初代 1996-2002):ブロンコの後継モデルとして登場した大型SUV

フォード エクスペディション Eddie Bauer (初代 1997-1998)

フォードモーターは1996年、3代目「ブロンコ」の後継モデルとなる大型SUV「エクスペディション」を発売しました。シャシーはピックアップトラックの9代目「F-150」からの流用で、追ってリンカーン・ブランドからリリースされた「ナビゲーター」とはボディシェルなどを共有する姉妹車種の関係となりました。

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ブロンコからボディを大幅に拡大

フォード エクスペディション Eddie Bauer (初代 1997-1998)

ボディタイプは、ブロンコが3ドアであったのに対し5ドアとなった他、スタイリングも無骨なイメージのブロンコから一転し、乗用車的なムードを醸すものとなりました。ボディ・ディメンションは全長5,198mm×全幅1,996mm×全高1,992mm、ホイールベース3,023mmで、ブロンコから全長が600mm以上拡大され、ホイールベースも400mm近く延長されました。

フォード エクスペディション Eddie Bauer (初代 1997-1998)

サスペンション形式は、フロントがダブルウィッシュボーン/トーションバー式、リアが5リンク・リジッド/コイル式で、リアにはオプションで電子制御エアサスペンションが設定されました。駆動方式は、2速副変速機付きフルタイム4WDの他にFRも設定されました。又、リアディファレンシャルにはオプションでLSDを装着する事が可能でした。

エンジンは2種類

フォード エクスペディション (初代 1997-1998)

搭載されるエンジンは4.6L V8SOHC(最高出力218ps/最大トルク40.1kgm)が標準で、他にオプションで5.4L V8SOHC(最高出力232ps/最大トルク45kgm)が用意されました。組み合わせられるトランスミッションは共に4速トルコン式ATで、パフォーマンスは前者が最高速度170km/h・0-100km/h加速11.3s、後者が最高速度180km/h・0-100km/h加速10s(※共にFR仕様の数値)となっていました。

又、ブレーキは4輪ディスク式が採用され、タイヤは255/70R16又は265/70R17が装着されました。室内の仕様は2列シート3人乗り仕様と3列シート8人乗り仕様が設定され、安全装備として当初SRSデュアルエアバッグシステムとABSが採用されました。グレードは、標準グレード「XLT」と上級グレード「エディバウアー」が設定されました。

その後、1999年のフェイスリフトで内外装デザインの変更と同時にエンジンに改良が施され、アウトプットが4.6Lは最高出力230ps/最大トルク40.3kgmに、5.4Lは最高出力263ps/最大トルク48.3kgmにそれぞれ向上しました。そして2002年にフルモデルチェンジが実施され、2代目モデルに移行しました。

日本市場においては、1999年1月にXLTのFR仕様とエディバウアーの4WD仕様の導入が開始されました。共に左ハンドル8人乗り仕様のみの設定となる他、両グレードにエアサスペンションとLSDが標準装備されました。その後2002年2月にXLTがカタログ落ちし、エディバウアーはSRSサイドエアバッグシステムやクルーズコントロールが追加されるなど仕様向上が図られました。

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