1971年10月に「スバル ff-1 1100/1300G」の実質的な後継モデルとして誕生した富士重工業の大衆車「スバル レオーネ」は、1979年6月におよそ8年ぶりにして初のフルモデルチェンジを受け、2代目モデルに移行しました。先代からスタイリングが一新されるとともに、パワーステアリングやパワーウィンドウ装着車が設定されるなど装備の充実化が図られました。
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フロントサスペンションを変更
ボディタイプは、当初は4ドアセダン/2ドアハードトップ/5ドアエステートバンの3タイプのラインナップで、先代に設定のあった2ドアクーペ/2ドアセダン/3ドアエステートバンは廃止されました。スタイリングは、抑揚の効いたアクの強いフォルムが特徴だった先代から一転し、直線基調の保守的なフォルムが採用されました。
ボディ・ディメンションは全長4,155~4,270mm×全幅1,615mm×全高1,355~1,365mm、ホイールベース2,455mmで、先代から全長・全幅が拡大された一方、全高は若干低められました。サスペンション形式は、フロントはダブルウィッシュボーン/トーションバー式からストラット/コイル式に変更され、リアはセミトレーリングアーム/トーションバー式が踏襲されました。
駆動方式は当初はFFのみの設定で、エンジンは先代譲りの1.6Lと新開発された1.8Lの水平対向4気筒OHVが用意されました。1.8Lエンジンのアウトプットは、最高出力100ps/最大トルク15kgmとなっていました。トランスミッションは先代同様、4速/5速MTと3速トルコン式ATが設定されました。また、インテリアはグラフィックセイフティモニターが設定されるなど、インパネのデザインが一新されました。
2代目レオーネのCM(1980)
3ドアハッチバック「スイングバック」シリーズを追加
その後1979年10月に、全長を3,980mm、ホイールベースを2,370mmに短縮した3ドアハッチバックモデル「スイングバック」シリーズが追加されました。搭載されるエンジンは、新たに1.3L(最高出力72ps/最大トルク10kgm)も設定されていました。同時に、セダン/エステートバンにパートタイム4WD仕様車が設定されました。
1981年式スイングバックの解説動画
1981年のマイナーチェンジでフロントマスクを一新
次いで1981年6月2日にマイナーチェンジが実施され、セダン1.8L車とハードトップのフロントマスクが一新されるとともに、全車のリアコンビネーションランプの意匠が変更されました。追って同月25日には、エステートバンをベースに全高を嵩上げした5ドアステーションワゴン「ツーリングワゴン」がラインナップに加えられました。
続いて1982年10月、セダン/ツーリングワゴンに1.8Lターボエンジン(最高出力120ps/最大トルク19kgm)+3速ATを搭載する4WDモデル「1800ターボAT」が追加されました。さらに翌1983年7月には、セダンFF車にも1.8Lターボエンジン搭載モデルが設定されました。そして1984年7月にフルモデルチェンジが実施され、3代目モデルに移行しました。
2代目レオーネ後期のCM
先代モデル:初代レオーネ
後継モデル:3代目レオーネ