1989年に北米市場でデビューを飾った三菱自動車工業の2+2シータークーペ「エクリプス」は、1994年6月にフルモデルチェンジを受け2代目モデルに移行、翌1995年6月から日本での逆輸入販売が開始されました。ベースモデルが6代目ギャランから7代目ギャランに変更された他、途中からソフトトップ・コンバーチブルの「スパイダー」が追加された点が先代との大きな相違点でした。
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曲線的なスタイリングに変貌
クーペは先代同様テールゲートが備わる3ドアのボディタイプが踏襲された一方、スタイリングは丸みを帯びたフォルムに変貌しました。又、ヘッドランプは日本仕様も含め、先代の北米仕様後期型と同様の固定式が採用されました。そして1996年に追加されたスパイダーも、クーペと同系統のスタイリングに纏められていました。
ボディサイズは全長4,395mm×全幅1,745mm×全高1,295mm(クーペ)/1,335mm(スパイダー)で、先代から全幅が55mm拡大されると共に、クーペ同士の比較では全高が25mm低いワイド&ローなディメンションとなりました。又、ホイールベースは40mm延長され2,470mmとなりました。車両重量は、日本仕様で1,230~1,370kg(クーペ)/1,430kg(スパイダー)でした。
三菱 エクリプスのCM
サスペンションを一新
サスペンション形式は、ベースモデル変更に伴い先代のフロント:マクファーソンストラット式/リア:3リンク式から4輪マルチリンク式に一新されました。駆動方式は、先代同様FFとフルタイム4WDが設定されました。エンジンは、北米仕様には2L直4DOHC NA(最高出力140ps)及びターボ(最高出力210ps)、2.4L直4SOHC NA(最高出力141ps)の3種類が用意されました。
トランスミッションは、先代同様5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。これらのラインナップの内日本市場に導入されのは、2Lターボエンジン+FF方式のクーペ(MT/AT)及びスパイダー(AT)でした。北米仕様と異なり共にグレード名を持たないモノグレード設定となる他、エンジンのスペックも異なり、MT仕様が最高出力230ps/最大トルク29.5kgm、AT仕様が最高出力220ps/最大トルク30.5kgmでした。
その他、ブレーキは先代同様のフロントがベンチレーテッド型の4輪ディスク式が踏襲されました。又、安全装備として先代には備わらなかったABSとSRSデュアルエアバッグシステムが採用されました。その後日本仕様は1997年5月にクーペのMT仕様が廃止され、全車AT仕様となりました。
そして1999年7月にフルモデルチェンジが実施され、3代目モデルに移行しました。しかし日本市場にはすぐには導入されず、2004年10月にようやくスパイダーの販売が開始されました。
先代モデル:初代エクリプス
後継モデル:3代目エクリプス
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