1989年に北米市場でデビューを飾った三菱自動車工業の2+2シータースポーツカー「エクリプス」は、1999年7月に5年ぶり2度目のフルモデルチェンジを受け3代目モデルに移行しました。ベースモデルが北米向けギャランに変更されると共に、ターボエンジン搭載車が廃止されるなど従来よりもラグジュアリー志向を強めたモデルとなりました。
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クーペは3ドアから2ドアに
ボディタイプは、テールゲートが廃止され2ドアとなったクーペと、先代同様のソフトトップカブリオレ「スパイダー」が設定され、日本では2004年10月から後者の逆輸入販売が開始されました。スタイリングは先代譲りの曲線的なボディラインを受け継ぎながら、ヘッドランプ形状の変更などによりイメージが一新されました。
初期型のボディサイズは全長4,455mm×全幅1,750mm×全高1,311mm(クーペ)/1,341mm(スパイダー)で、先代から若干拡大された他、ホイールベースも90mm延長され2,560mmとなりました。車両重量は、北米仕様で1,280~1,470kgでした。サスペンション形式はベースモデルの変更に伴い、先代の4輪マルチリンク式に対しフロントがマクファーソンストラット式に変更されました。
駆動方式はFFに一本化
駆動方式はフルタイム4WDが廃止され、FFに一本化されました。エンジンは前述の通り全車NA仕様となり、北米向けモデルは2.4L直4SOHC の4G64型(最高出力150ps)と3L V6DOHC の6G72型(最高出力200ps/210ps)のラインナップとなりました。トランスミッションは、先代同様5速MTと4速トルコン式ATが設定されました。
これらのパワートレインの内、日本向けスパイダーに搭載されたのは6G72型エンジン+ATの組み合わせでした。北米仕様と異なりグレード名を持たないモノグレード設定となる他、エンジンのスペックも異なり、最高出力196ps/最大トルク27.2kgmとなっていました。又、日本に導入されたモデルはマイナーチェンジを受けた後期型で、ボディサイズは全長4,515mm×全幅1,760mm×全高1,355mmと僅かに拡大されていました。
その他、ブレーキは先代同様のフロントがベンチレーテッド型の4輪ディスク式が踏襲されました。又、安全装備としてABSとSRSデュアルエアバッグシステムに加え、新たにトラクションコントロールが採用されました。そして日本仕様は充実した快適装備が備わる点が特徴で、本革シート&運転席パワーシート、インフィニティ製オーディオシステム、クルーズコントロールなどが採用されました。
そして北米仕様は2005年5月にフルモデルチェンジが実施され、4代目モデルに移行しました。しかし日本市場には導入されず、2006年3月に3代目スパイダーの販売が終了すると、エクリプスは日本では絶版モデルとなりました。
先代モデル:2代目エクリプス
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