トヨタ自動車は1982年1月、主力小型車「コロナ」に6度目のフルモデルチェンジを実施し、通算7代目となるT14♯型に移行させました。従来同様セダンやバンの他に、イメージリーダーとなる2ドアハードトップが設定されました。次期モデルがセンターピラー付の2ドアクーペとなった為、結果的にコロナとして最後のセンターピラーレス・ハードトップ車となりました。
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プラットフォームをセリカ/カリーナと共有
プラットフォームは、先代までは専用開発されたものを使用していたのに対し、この代から「セリカ」「カリーナ」と共通化されました。スタイリングは3代目A60型セリカを彷彿とさせるシャープなボディラインや、フォグランプ一体型ヘッドランプ、サイドまで廻り込んだラップラウンド・リアウィンドウの採用などにより、先代からイメージが一新されました。
ボディサイズは全長4,495~4,570mm×全幅1,660mm×全高1,325mmで、先代よりも全高が低いスポーティなディメンションに変化しました。サスペンション形式は、フロントはストラット式が踏襲された一方、リアは先代の4リンク・リジッド式からセミトレーリングアーム独立懸架式に改められました。駆動方式は先代同様FRで、結果としてコロナ最後のFRモデルとなりました。
コロナハードトップ1800GT-TRのCM
コロナハードトップ200GTの動画
エレクトロニック・ディスプレイメーターが設定
エンジンは当初、1.8L直4SOHC8バルブNAの1S-U型(最高出力100ps/最大トルク15.5kgm)、1.8L直4OHV8バルブNAの3T-EU型(最高出力105ps/最大トルク16.5kgm)、2L直4DOHC8バルブNAの18R-GEU型(最高出力135ps/最大トルク17.5kgm)が用意されました。
一方インテリアは、エクステリア同様直線基調のインパネが備わる他、当時の流行であったエレクトロニック・ディスプレイメーターが設定されました。
そして同年10月、2000GTに代わり、1.8L直4DOHC8バルブターボの3T-GTEU型「レーザーツインカムターボ」エンジン(最高出力160ps/最大トルク21kgm)を搭載する「1800GT-T」「1800GT-TR」が設定されました。装備面では、1800GT-TRには15インチアルミホイール+205/60R15タイヤ、パワーステアリング、7ウェイ・スポーツシート、リアウィンドウワイパーなどが標準装備されました。
そして翌1983年10月に実施されたマイナーチェンジの際に、1.6L直4DOHC16バルブNAの4A-GEU型「レーザーα16バルブ」(最高出力130ps/最大トルク15.2kgm)を搭載した1600GTが登場、1800GT-TRと同等の装備内容が備わるセットオプション「スポーツ7仕様」が設定されました。
そして1985年10月、FF方式を採用した後継モデル「コロナクーペ」のデビューに伴い生産を終了、販売期間3年8か月という短命モデルとなりました。