2005年に36年ぶりに復活を遂げた「フォード・マスタング」の高性能バージョン、通称「シェルビー・マスタング」は、2015年にベースモデルのフルモデルチェンジにともない現行第3世代モデルに移行しました。リアサスペンションがそれまでのリジッド・アクスル式から独立懸架式に改められたほか、初の4気筒ターボエンジン搭載車も設定されました。
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エクステリアでも差別化
ベースモデルは「フォード・マスタングGT」で、シェルビー・アメリカン社の手によりエンジンや足回り、内外装などに手が加えられ、生産も同社により行われました。初期モデルは3タイプが用意され、正式な車名はそれぞれ「シェルビー・GTエコブースト」「シェルビー・GT」「シェルビー・スーパースネーク」でした。
ボディタイプは、マスタング同様2ドアクーペと2ドアコンバーチブルがラインナップされました。エクステリア面では、ボディシェルはマスタングと共通であったものの、専用ストライプやスプリッター、専用ボンネットフード、リアスポイラー、リアディフューザーなどの採用により差別化が図られました。
ボディ・サイズは全長4,798mm×全幅1,928mm×全高1,377mmで、先代との比較では長く広く、そして低いディメンションとなりました。一方、ホイールベースは従来と同一の2,720mmでした。駆動方式はFRを踏襲し、エンジンはGTエコブーストには2.3L直4DOHCターボの「エコブースト」が、GTとスーパースネークには5L V8SOHCスーパーチャージドの「コヨーテ」が搭載されました。
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新たなバリエーションをリリース
これらのうち、スーパースネークは659psの最高出力を誇りました。組合せられるトランスミッションは、6速MTまたは6速トルコン式ATでした。サスペンション形式は、フロントは先代同様のマクファーソンストラット式が踏襲された一方、リアはマルチリンク式に変更されました。そして翌2016年に、4つの新しいバージョンがリリースされました。
ひとつは、引き続きシェルビー・アメリカンが手掛ける「シェルビー・ターリングア」、あとの3つはフォード・モーターが手掛ける「フォード・シェルビーGT350」、「フォード・シェルビーGT350R」、「フォード・シェルビーGT-H」でした。これらのうち、ターリングアには最高出力760ps以上を発生する5L V8エンジンが搭載されました。
一方、GT350/GT350Rに搭載されるエンジンは5.2L V8DOHC NAの「ブードゥー」で、最高出力は533psでした。この2モデルのうち、後者は前者のハイパフォーマンス版と位置付けられ、トルセンLSDが装備された一方で、軽量化のためリアシートやカーペットなどが撤去されるとともに、エアコンやスペアタイヤなども廃止されました。また、GT-HはマスタングGT用の5L V8エンジン(最高出力441ps)を搭載するモデルでした。
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