1972年に「カローラ/スプリンター」のホッテスト・グレードとしてデビューした「カローラレビン」及び「スプリンタートレノ」は、1987年5月にベースモデルと共に4年ぶり5度目のフルモデルチェンジを受け、5代目モデルに移行しました。先代ではレビン/トレノ系のみFR方式が踏襲されたのに対し、この代からベースモデル同様のFF方式に変更されました。
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ボディを2ドアに一本化
ボディタイプは先代に設定のあった3ドアハッチバッククーペが廃止され、2ドアノッチバッククーペに一本化されました。レビンとトレノの外観上の相違点は、先代と同様に前者が固定式ヘッドランプ採用の大きなフロントマスクが備わるのに対し、後者はリトラクタブルヘッドランプ採用による低いノーズを備えている事でした。
ボディサイズは全長4,245mm(レビン)/4,270mm(トレノ)×全幅1,670~1,680mm×全高1,300mmで、先代から全長と全幅が拡大され、全高は低くなりました。ホイールベースは30mm長い2,430mmとなり、車両重量は先代より大幅に増加し930~1,070kgとなりました。サスペンション形式はフロントはストラット式を踏襲し、リアは4リンク式からストラット式に変更されました。
スーパーチャージャー付きエンジンも用意
エンジンは先代から一新され、1.5L 直4DOHCシングルキャブ仕様の5A-F型(最高出力85ps/最大トルク12.5kgm)、同電子燃料噴射仕様の5A-FE型(最高出力94ps/最大トルク13.1kgm)、1.6L直4DOHC NA仕様の4A-GE型(最高出力120ps/最大トルク14.5kgm)、同メカニカルスーパーチャージャー仕様の4A-GZE型(最高出力145ps/最大トルク19kgm)がラインナップされました。
トランスミッションは、5A-F型には5速MT/3速トルコン式AT/4速トルコン式ATが、5A-FE型及び4A-GE型には5速MT/4速トルコン式ATが、4A-GZE型には5速MTが組み合わせられました。型式は1.5L車がAE91、1.6L車がAE92で、両者はエンジン以外にもリアブレーキ形式が異なり、前者がドラム式であるのに対し、後者はディスク式が採用されました(フロントはいずれもベンチレーテッド・ディスク式)。
M/Cでエンジンの性能が向上
そして1989年5月にマイナーチェンジが実施され、エクステリア面ではフロント廻りとリア廻りの意匠変更、インテリア面ではシート表皮の変更が行われました。同時に5A-F型エンジンが廃止され、代わって5A-FE型をハイチューン化した5A-FHE型エンジン(最高出力105ps/最大トルク13.5kgm)がラインナップに加わりました。
更に、4A-GE型エンジンがハイオク仕様への変更により最高出力140ps/最大トルク15kgmに、4A-GZE型エンジンが最高出力165ps/最大トルク21kgmにとそれぞれパワーアップを果たしました。そして1991年6月にフルモデルチェンジが実施され、6代目AE100/101型に移行しました。
先代モデル:4代目レビン/トレノ
後継モデル:6代目レビン/トレノ
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