
トヨタ カローラレビン GT-Apex 3dr 1983
1972年に「カローラ/スプリンター」のホッテスト・グレードとしてデビューした「カローラレビン」及び「スプリンタートレノ」は、1983年5月にベースモデルと共に4年ぶり3度目のフルモデルチェンジを受け、4代目モデルに移行しました。ラインナップされたAE86型/AE85型の2型式のうち、前者は「ハチロク」の愛称と共に走り屋の間からカルトカー的な人気を博しました。
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ボディは2ドアと3ドアの2タイプに

トヨタ カローラレビン GT-Apex 2dr 1983
ボディタイプは、2ドアノッチバッククーペと3ドアハッチバッククーペが用意されました。又、先代まではレビン/トレノはクーペのホットバージョンとしての位置付けであったのに対し、この代からクーペ自体がレビン/トレノと命名されました。レビンとトレノの相違点は、前者が固定式ヘッドランプ採用の大きなフロントマスクを備えるのに対し、後者はリトラクタブルヘッドランプ採用による低いノーズを備えていました。

トヨタ スプリンタートレノGT-Apex 2dr 1983
ボディサイズは全長4,180mm(レビン)/4,215mm(トレノ)×全幅1,625mm×全高1,335mmで、先代から全長が若干短縮されました。ホイールベースは同一の2,400mmで、車両重量は先代より軽量化され860~940kg(初期型)となりました。駆動方式は、セダン系がFRからFFに変更されたのに対し、ハンドリングが重視されたレビン/トレノではFRが踏襲されました。
エンジンをリニューアル
プラットフォームは基本的に先代からのキャリオーバーである為、サスペンション型式もフロント:ストラット式/リア:ラテラルロッド付4リンク/コイル式が踏襲されました。一方ステアリング形式は、先代のボール・ナット式からラック&ピニオン式に変更されました。エンジンは先代までの2T-G系に代わり、1.6L直4DOHC16バルブの4A-GEU型及び1.5L SOHCの3A-U型が搭載されました。

トヨタ カローラレビン GT-Apex 2dr 1983
車両型式は4A-GEU型搭載車がAE86、3A-U型搭載車がAE85で、スペックはそれぞれ最高出力130ps/6,600rpm・最大トルク15.2kg/5,200rpm、最高出力83ps/5,600rpm・最大トルク12kg/3,600rpmでした。トランスミッションは、当初は5速MTのみの設定でした。又、AE86とAE85では、搭載エンジン以外にも様々な相違点がありました。

トヨタ カローラレビン GT-Apex 2dr 1983
AE86のリアサスペンションにはスタビライザーが備わるのに対し、AE85では一部グレードを除き装備されない事、ブレーキがAE86はフロントがベンチレーテッド型の4輪ディスク式であるのに対し、AE86はフロント:ソリッドディスク式/リア:ドラム式となるなどの他、ステアリングホイールやシートなども異なっていました。

トヨタ スプリンタートレノGT-Apex Black Limited 3dr 1986
そして1984年に、ドアミラーを可倒式に変更するなどの一部改良が行われました。次いで翌1985年にマイナーチェンジが実施され、内外装の変更や4速トルコン式AT仕様の追加などが行われました。更に1987年には、トヨタオート多摩の手によりトレノ2ドアクーペをオープンボディ化した「コンバーチブル」が追加されました。そして1987年5月にフルモデルチェンジが実施され、5代目AE91/92型に移行しました。
先代モデル:3代目レビン/トレノ

後継モデル:5代目レビン/トレノ

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