トヨタ自動車のCセグメント・コンパクトカー「オーリス」の初代モデルは、2006年10月にデビューを飾りました。「アレックス」および「カローラ・ランクス」の後継モデルとなるほか、日本のほか欧州でも販売される世界戦略車として位置付けられました。ボディが3ナンバーサイズに拡大されるとともに、燃費・環境性能の改善が図られた点が特徴でした。
エクステリアは欧州でデザイン
欧州のデザイン拠点「ED2」でデザインされたボディのバリエーションは、日本仕様は5ドアハッチバックのみの設定であったものの、欧州向けには3ドアハッチバックも用意されました。ボディサイズは全長4,220mm×全幅1,760mm×全高1,515~1,530mmで、5ナンバーサイズだったアレックス/カローラ・ランクスから一回り拡大されました。
一方、ホイールベースは不変の2,600mmでした。駆動方式はFFとフルタイム4WDが設定され、発売当初の日本向けモデルのエンジンは、1.5L直4DOHCの1NZ-FE型(FF:最高出力110ps/最大トルク14.3kgm・4WD:最高出力105ps/最大トルク13.8kgm)と、1.8L直4DOHCの2ZR-FE型(最高出力136ps/最大トルク17.8kgm)のガソリンNA2種類が用意されました。
一方、欧州仕様には1.4L/1.6L直4ガソリンNAや2L/2.2L直4ディーゼルターボも設定されていました。トランスミッションは、国内仕様は当初全車CVTとの組み合わせであったものの、欧州仕様には6速MTが設定されていました。サスペンション形式はフロントは全車ストラット式で、リアはFFにトーションビーム式、4WDにダブルウィッシュボーン式が採用されました。
独特なセンターコンソールを採用
また、ブレーキは全車にフロントがベンチテーテッド型の4輪ディスク式が装備されました。インテリア面では、「フライングバットレス」をモチーフとした独特なデザインのセンターコンソールが採用されたほか、1.8L車にはオプティトロンメーターが装備されました。日本仕様のグレード体系は、当初下から「150X」「150X Mパッケージ」「150X Sパッケージ」「180G」「180G Sパッケージ」がラインナップされました。
その後2008年12月の一部改良により、全ドアにスマートエントリー機能を採用するなどの仕様変更が行われました。次いで2009年10月のマイナーチェンジでエクステリアが変更されると同時に、1.8Lエンジンが「バルブマチック」採用の2ZR-FAE型(最高出力144ps/最大トルク17.9kgm)に置換されました。さらに、国内仕様車初の6速MT搭載グレードとなる「RS」が設定されました。
続いて2010年10月に一部グレードの仕様向上が図られるとともに、1.5L・FF車のエンジンおよびトランスミッションの制御が改良され、10.15モード燃費が18.6km/Lから20km/Lに向上しました。そして2012年8月にフルモデルチェンジが実施され、2代目に移行しました。
オーリス180Gの口コミ評価/新車購入インプレッション
初代オーリス、グレードは180Gに乗っていました。この車はもともと主人が結婚する前に新車で購入したものでしたが、結婚後は私も運転していました。
見た目以上に車内はゆったり
自分でオーリスを選んで購入した主人はもちろんこの車が大好きでしたが、私もとても好きでした。見た目以上に車内はゆったりした設計で、長距離の移動も苦にならない位ノビノビした車内が好きでした。運転席、助手席はもちろんですが、後部座席もゆったりして狭いと感じたことがありません。
それと同時に、車自体がそこまで大きくないので女性の私でも運転しやすかったです。結婚前、私たち夫婦は遠距離恋愛でした。学生時代からお付き合いし、主人が就職してから遠距離恋愛になりましたが、それと同時に購入したのがオーリスです。
遠距離恋愛だったので頻繁に会う事はできませんでしたが、新幹線でたまに会いに行くと、いつも主人がオーリスに乗って駅まで迎えに来てくれました。久しぶりに会う主人にドキドキしながら、いつも駅でオーリスの車を探していたのを覚えています。
子供が生まれてからも余裕の室内
子供が生まれてからはチャイルドシートはもちろん、ベビーカーや着替えやオムツ等、車に乗せる荷物がとにかく多くなりました。それでもオーリスの車内は余裕があり、たくさん荷物を持っていっても平気でした。それがオーリスの使いやすい点でもあります。
大好きなオーリスの車でしたが、2人目の子供が生まれるをきっかけにミニバンに乗り換えることにしました。中古車専門店で売却しましたが、本当に寂しくなりました。売却する直前の休日には最後のドライブで、家族で少し遠くまでドライブして思いで作りをしました。
今は違う車に乗っていますが、今でも街中でオーリスが走っていると目がいくし、主人も必ず反応します。今でも大好きで、思いでがたくさん詰まったオーリスです。
後継モデル:2代目オーリス