フォードモンデオ (3代目 Mk4 2007-2012)：プラットフォームを一新し新エンジンを用意

フォードモンデオ Sedan (3代目 Mk4 2007)

フォード・モーター(ヨーロッパ・フォード)から1993年に「シエラ」の後継モデルとしてリリースされた小型乗用車「モンデオ」は、2007年に7年ぶり2度目のフルモデルチェンジが実施され、3代目Mk4に移行しました。先代からプラットフォームを一新、ボルボ製の「EUCDプラットフォーム」が採用されるとともに、新たにボルボ製直5エンジンが設定されました。

ボディサイズを拡大

フォードモンデオ Hatchback (3代目 Mk4 2007)

ボディタイプは先代同様、5ドアハッチバックと4ドアセダン、5ドアステーションワゴンの3タイプがラインナップされました。先代からスタイリングが一新されたボディのサイズは、全長4,844mm(セダン)/4,778mm(ハッチバック)/4,830mm(ワゴン)×全幅1,886mm×全高1,500mm(セダン/ハッチバック)/1,512mm(ワゴン)で、先代から全幅と全高が顕著に拡大されました。

フォードモンデオ Turnier (3代目 Mk4 2007)

ホイールベースは2,850mmで、先代から100mm近く延長されました。駆動方式はFFを踏襲し、エンジンは当初、ガソリンは1.6L直4DOHC NA(最高出力125ps/最大トルク16.3kgm)、2L直4DOHC NA(最高出力145ps/最大トルク19.4kgm)、2.3L直4DOHC NA(最高出力161ps/最大トルク21.2kgm)、およびボルボ製2.5L直5DOHCターボ(最高出力220ps/最大トルク32.6kgm)が用意されました。

フォードモンデオ Sedan (3代目 Mk4 2007)

一方ディーゼルは、チューニングの異なる2種類の2L直4DOHCディーゼルターボ(最高出力130ps/最大トルク32.6kgmおよび最高出力140ps/最大トルク32.6kgm)と、2.2L直4DOHCターボ(最高出力175ps/最大トルク40.8kgm)が用意されました。組み合わせられるトランスミッションは、5速/6速MTと6速トルコン式ATが設定されました。

サスペンション形式は、フロントにマクファーソンストラット式、リアにマルチリンク式が採用されました。英国仕様のグレード体系は、下から「エッジ」「ゼテック」「ギア」「タイタニアム」「タイタニアムX」の5タイプのラインナップでした。そして翌2008年に、1.8L直4DOHCディーゼルターボエンジン(最高出力125ps/最大トルク34.7kgm)搭載車が追加されました。

2010年にフェイスリフトとエコブースト・エンジン追加

フォードモンデオ Sedan (3代目 Mk4 2010)

次いで2010年のフェイスリフトで内外装デザインが変更されるとともに、エンジン・ラインナップが一部変更されました。新たに2L直4DOHCガソリンターボの「エコブースト・エンジン」(最高出力203ps/最大トルク30.6kgmおよび最高出力240ps/最大トルク34.7gm)搭載車が追加され、2.3L/2.5Lガソリンと1.8Lディーゼルは廃止されました。