フォード・モーター(ヨーロッパ・フォード)から1993年に「シエラ」の後継モデルとしてリリースされた「モンデオ」は、2012年に一旦ラインナップから消滅したものの、2014年に通算4代目となるモンデオMk5が発売されました。ボディサイズの縮小およびエンジンのダウンサイジングが図られるとともに、北米向けモデル「フュージョン」とボディを共有する姉妹車種となりました。
自社製プラットフォームに変更
プラットフォームは先代のボルボ製から、自社製の「フォードCD4プラットフォーム」に変更されました。ボディタイプは先代同様、5ドアハッチバックと4ドアセダン、5ドアステーションワゴンの3タイプがラインナップされました。スタイリングは先代のイメージを受け継ぎながら、フロントマスクの意匠などがモダナイズされました。
ボディサイズは、全長4,871mm(セダン/ハッチバック)/4,867mm(ワゴン)/×全幅1,852mm×全高1,482mm(セダン/ハッチバック)/1,501mm(ワゴン)で、先代から全幅と全高が縮小されました。ホイールベースは2,850mmで、先代と同一でした。サスペンション形式は、フロント:マクファーソンストラット式/リア:マルチリンク式が踏襲されました。
フルタイム4WD仕様を設定
駆動方式はFFの他、先代には設定のなかったフルタイム4WDが一部モデルに設定されました。エンジンは当初、ガソリンは1L直3DOHC ターボ(最高出力125ps/最大トルク17.3kgm)と1.5L直4DOHCターボ(最高出力160ps/最大トルク24.5kgm)、および2種類の2L直4DOHCガソリンターボ(最高出力203ps/最大トルク30.6kgmおよび最高出力240ps/最大トルク34.7gm)が用意されました。
これらのうち、2Lガソリンターボ240ps仕様エンジン搭載車は、最高速度240km/h・0-100km/h加速7.9sのパフォーマンスを発揮しました。一方ディーゼルは、1.6L直4DOHCディーゼルターボ(最高出力115ps/最大トルク27.5kgm)と、2種類の2L直4DOHCターボ(最高出力150ps/最大トルク35.7kgmおよび最高出力180ps/最大トルク35.7kgm)が用意されました。
ハイブリッドも用意
さらにセダンのみに、2L直4DOHCガソリン・アトキンソンサイクルエンジン(最高出力187ps)+電気モーター(最高出力120ps)+リチウムイオンバッテリーから構成されるハイブリッドモデルが設定されました。これらのパワー・ユニットに組み合わせられるトランスミッションは、6速MTまたは6速DCT「パワーシフト」でした。
そして翌2015年に、新たに1.5L直4DOHCディーゼルターボエンジン(最高出力120ps/最大トルク27.5kgm)と、2L直4DOHCディーゼル・ハイプレッシャーターボエンジン(最高出力210ps/最大トルク45.9kgm)が追加されました。後者を搭載するモデルはパワーシフトが組み合わせられ、最高速度233km/h・0-100km/h加速7.9sのパフォーマンスを発揮しました。
尚、先代に引き続き日本市場への正規輸入は見送られました。