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マツダ ボンゴ (2代目 BA2 1977-1983):FR方式+ダブルタイヤに仕様変更して復活

マツダが東洋工業の社名であった頃の1966年に初代モデルが発売された小型商用/乗用車「ボンゴ」は、1975年に経営危機に伴う車種整理の対象となり一旦ラインナップから消滅しました。しかし、その後の業績回復に伴い、1977年9月に全面改良が施された2代目モデルとなって復活を果たしました。駆動方式が先代のRRからFRに変更された他、全車後輪に小径ダブルタイヤが採用された事が特徴でした。

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ボディを拡大しサスペション形式を変更

ボディタイプは当初、3人乗りのトラックのみで、前述のタイヤ小径化により荷台からホイールハウスの出っ張りを排した事がセリングポイントでした。最大積載量750kgの標準タイプと最大積載量1,000kgのロングタイプが用意されるボディは、先代同様の丸型2灯式ヘッドランプを踏襲しながら、ファニーな印象が薄れ実質本位のデザインとなりました。

ボディサイズは、全長3,995mm(標準ボディ)/4,445mm(ロングボディ)×全幅1,620mm×全高1,850mmで、標準ボディでも先代からは一回り以上拡大されました。サスペンション形式はフロントがダブルウィッシュボーン/トーションバー式、リアがリーフ・リジッド式で、4輪コイルサスペンション式独立懸架だった先代と比較し堅牢性重視の機構となりました。

エンジンも大排気量化

エンジンは先代の1L直4から大幅に排気量が拡大され、1.3L直4のTC型(最高出力77ps/最大トルク10.7kgm)及び1.6L直4のNA型(最高出力82ps/最大トルク13.5kgm)のガソリン2種類のラインナップとなり、前者が標準ボディに、後者がロングボディに搭載されました。そして翌1978年1月、ロングホイールベースのシャシーに6人乗りのキャビンを架装したピックアップトラック「ワイドローダブルキャブ」が追加されました。

同時に、ワンボックス型4ドア/5ドアのボディを持つ「マルチバン」も追加になりました。こちらは、標準ボディ/標準ルーフ仕様とロングボディ/ハイルーフ仕様の2タイプが用意されました。更に同年10月には、エンジンを1.8L直4ガソリンのVC型(最高出力95ps/最大トルク15.2kgm)に換装した4ドア仕様の乗用ワゴン「マルチワゴン」が追加されました。

ラインナップは、3列シート9人乗りの標準ボディと4列シート10人乗りのロングボディが用意されました。次いで1979年10月、トラック/マルチバンが昭和54年排出ガス規制に適合すると共に、マルチバンの1.3Lエンジンが1.4L直4のUC型(最高出力76ps/最大トルク11.8kgm)に置換された他、2.2L直4ディーゼルのS2型エンジン(最高出力70ps/最大トルク14.5kgm)搭載車が追加されました。

更に翌1980年2月には、マルチワゴンにもS2型エンジン搭載車が設定されました。次いで1981年1月にマイナーチェンジが実施され、内外装デザインの変更と共に、マルチワゴンに電動サンルーフや回転対座シートなどが装備される上級グレード「ウエストコースト」が設定されました。そして1983年9月にフルモデルチェンジが実施され、3代目モデルに移行しました。

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