1970年にデビューしたトヨタのスペシャリティカー「セリカ」は、1977年8月に約7年ぶりのフルモデルチェンジを実施し、2代目となりました。アメリカトヨタの手によるデザインによって初代から大幅なイメージチェンジを図った他、エンジンのラインナップが増やされ、後期型の一部モデルはリアサスペンション形式が変更されるなどの改良が行われたものの、人気の面では初代モデルに及びませんでした。
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ボディは一回り拡大されピラー付に
ボディは初代同様、2ドアノッチバックのクーペと、テールゲートを備える3ドアファーストバックのリフトバックがラインナップされました。スタイリングは、曲線的なボディラインを持ち通称「ダルマ」と呼ばれた初代に対し、直線を取り入れたデザインに変更されました。又、初代のピラーレスハードトップから、ピラー付のサッシュレスドア仕様に変更されました。
ボディサイズは全長4,410mm×全幅1,640mm×全高1,300mmで、全高を除き初代から一回り拡大された一方、ホイールベースは同一の2,495mmを踏襲しました。ボディ拡大に伴い車両重量も増加し、トップグレードの「2000GTV」で1,090kgとなりました。サスペンションは、発売当初は全車初代同様の前:ストラット式/後:4リンク・リジッド式で、駆動方式もFRを踏襲しました。
トヨタ セリカのCM
エンジンは全6種類でスタート
エンジンは、初代の直4・1.6L/2Lに直4・1.8Lが加わました。1.6Lのラインナップは、OHVシングルキャブ仕様の2T-U型(最高出力90ps/最大トルク13kgm)及び12T-U型(最高出力90ps/最大トルク13.3kgm)と、DOHC燃料噴射仕様の2T-GEU型(最高出力110ps/最大トルク14.5kgm)の3種類で、1.8LはOHVシングルキャブ仕様の3T-U型(最高出力98ps)のみがラインナップされました。
2Lのラインナップは、 SOHCシングルキャブ仕様の18R-U型(最高出力100ps/最大トルク15.5kgm)と、DOHCツインキャブ仕様の18R-GU型(最高出力130ps/最大トルク17kgm)の2種類でした。トランスミッションは、4速/5速MT及び3速トルコン式ATが設定されました。そして同年11月に、1.8L・ MT車のエンジンが13T-U型(最高出力95ps/最大トルク15kgm)に置換されました。
次いで1978年5月の一部改良により、1.8L・AT車のエンジンも13T-U型に変更された他、1.6Lの2T-GEU型エンジンのスペックが最高出力115ps/最大トルク15kgmに向上しました。続いて1978年9月の一部改良では、1.8L車に燃料噴射仕様の3T-EU型エンジン(最高出力105ps/最大トルク16.5kgm)搭載車が追加された他、2L SOHC車のエンジンが18R-U型から21R-U型(最高出力105ps/最大トルク16.5kgm)に置換されました。
そして1979年8月にマイナーチェンジを実施し、ヘッドランプを丸型4灯式から角型4灯式に変更などのフェイスリフトを行った他、リアコンビネーションランプの意匠なども変更されました。続いて1980年8月の一部改良で、リフトバック「2000GT」系のリアサスペンションがセミトレーリングアーム式独立懸架に変更されました。
先代モデル:セリカ リフトバック(初代 後期)
後継モデル:3代目セリカ