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ルノー サフラン (2代目 2008-2010):日産ティアナをベースとして10年ぶりに復活

ルノー サフラン (2代目 2008)

1991年に「25」に代わるルノーのフラッグシップセダンとしてデビューした初代「サフラン」は、1998年に生産を終了、その後2001年に実質的な後継モデルが登場するものの、車名はサフランではなく「ヴェルサティス」と命名されました。それから7年が経過した2008年8月、10年ぶりにサフランの名を持つモデルがリリースされました。

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2代目は日産車がベースの中東向け仕様車

ルノー サフラン (2代目 2008)

しかし、ルノー自身によるオリジナル設計で、欧州各国をはじめ日本にも輸出された初代モデルとは成り立ちが全く異なっていました。2代目サフランは、ルノー傘下にある韓国の自動車メーカー「ルノーサムスン自動車」が2005年にリリースした2代目「SM5」の中東向け輸出仕様車で、生産もルノーサムスン自動車の手により行われました。

ルノー サフラン (2代目 2008)

この2代目SM5は、日産自動車のアッパーミディアムセダン「ティアナ(初代・J31型)」をベースに内外装などを手直ししたモデルで、プラットフォームも同一の「FF-Lプラットフォーム」が採用されていました。その為、フロント:マクファーソンストラット式/リア:マルチリンク式のサスペンション形式や、2,775mmのホイールベースも同一でした。

一方、全長4,905mm×全幅1,787mm×全高1,475mmとなるボディ・ディメンションは、ティアナに対し全長が50mm以上長く、全幅もサイドモールディングの採用により20mm程広くなっていました。エクステリア・デザインは、基本的なフォルムはティアナと共通となる一方で、フロントグリルやリアコンビネーションランプなどの意匠が異なっていました。

パワートレインは1種類

ルノー サフラン (2代目 2008)

駆動方式はFFのみの設定で、ティアナには設定のあったフルタイム4WDは用意されませんでした。エンジンは、2.5L直4のQR25DE型、2.3L V6のVQ23DE型、3.5L V6のVQ35DE型が用意されたティアナとは異なり、同じ日産製の可変バルブタイミング機構が備わる新世代2L直4DOHCユニット、M4R型(最高出力143ps)が採用されました。

ルノー サフラン (2代目 2008)

トランスミッションも既に全車CVTとの組み合わせになっていたティアナとは異なり、4速トルコン式ATが採用されました。一方インテリアは、道交法の相違により左ハンドル仕様となる他、ティアナとはインパネやシートのデザインなど仕様が一部異なっていました。装備面では、ティアナ譲りのTFTスクリーンやカード型インテリジェントキーなどが備わりました。

その他、ティアナには設定のないサンルーフや、空気洗浄システムなどがオプション設定されました。そして2010年、SM5の生産終了に伴い2代目サフランも生産終了となったものの、翌2011年には3代目サフランがデビューしました。引き続き中東地域専用で、ベースモデルは2代目SM5をルノー向けに仕立て直した「ラティテュード」となりました。

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