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アウディ TT (2代目 2006-2014):先代のコンセプトを踏襲しながら総合性能が向上 [8J]

アウディ TT クーペ 2006

アウディ TT クーペ 2006

1998年に初代モデルがデビューしたアウディAGのリアルスポーツカー「アウディ・TT」は、2006年4月に8年ぶりのフルモデルチェンジが実施され、2代目タイプ8Jに移行しました。個性的なスタイリングやFFとフルタイム4WD「クワトロ・システム」が設定される駆動方式など、先代から基本コンセプトを踏襲しながら、総合的な完成度が一段と向上したモデルとなりました。

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アルミボディを採用

2代目「アウディ・A3」と共通のプラットフォームに架装されるボディは、先代同様2+2シーター仕様のフィクスドヘッドクーペ「TTクーペ」と、2シーター仕様のソフトトップコンバーチブル「TTロードスター」が用意されました。又、フロントセクションにアルミニウムが採用され、軽量化と前後重量配分の改善、並びにボディ剛性向上が実現しました。

アウディ TT クーペ 2006

アウディ TT クーペ 2006

スタイリング面では、弧を描くようなルーフラインや張り出した前後のフェンダーアーチなどの特徴を受け継ぎながら、シングルフレームのフロントグリルやシャープなプレスラインの採用により、先代よりもアグレッシブな雰囲気に変貌しました。又、先代では固定式だったリアスポイラーは、速度感応型のポップアップ式に変更されました。

アウディ TT クーペ 2006

アウディ TT クーペ 2006

同時に空力特性も改善され、TTクーペでCd値は0.32から0.3へと低減されました。ボディサイズは全長4,178~4,198mm×全幅1,842mm×全高1,352mmで、先代から一回り拡大され、ホイールベースも若干延長され2,468mmとなりました。サスペンション形式は、フロントはマクファーソンストラット式が踏襲された一方、リアはダブルウィッシュボーン式から4リンク式に変更されました。

アウディ TT クーペ 2006

アウディ TT クーペ 2006

搭載エンジン及びグレードは、まず2L直4直噴ガソリンターボ(最高出力200ps/最大トルク28.6kgm)搭載の「2.0TFSI」と、3.2L V6ガソリンNA(最高出力250ps/最大トルク32.6kgm)搭載の「3.2V6クワトロ」の2タイプがラインナップされました。トランスミッションは、6速MTと「Sトロニック」と呼ばれる6速デュアルクラッチ式ATが設定されました。

エンジンのラインナップを拡充

次いで2007年に、1.8L直4直噴ガソリンターボエンジン(最高出力160ps/最大トルク25.5kgm)搭載の「1.8TFSI」が追加されました。更に2008年には、2L直4ディーゼルターボエンジン(最高出力170ps/最大トルク35.7kgm)搭載の「2.0TDI」と、2Lガソリンターボエンジンのアウトプットを最高出力272ps/最大トルク35.7kgmまで高めて搭載する「TT Sクワトロ」が追加されました。

次いで2009年、2.5L直5直噴ガソリンターボエンジン(最高出力340ps/最大トルク45.9kgm)を搭載する「TT RS」が発売されました。トランスミッションは当初6速MTのみの設定だったものの、翌2010年に7速Sトロニック仕様が追加されました。又、同じ2010年、2.0TFSIのエンジンの最高出力が211psに向上した他、3.2V6クワトロがカタログ落ちしました。

アウディ TT ロードスター 2007

アウディ TT ロードスター 2007

続いて2012年には、2.5Lエンジンのアウトプットを最高出力360ps/最大トルク47.3kgmまで高めて搭載する「TT RSプラス」が発売されました。そして2014年にフルモデルチェンジが実施され、現行型タイプ8Sに移行しました。日本市場における2代目TTは、2006年7月にまずTTクーペ2.0TFSI/3.2クワトロ(共に6速Sトロニック仕様)が上陸を果たしました。

次いで2007年6月にTTロードスター2.0TFSI(6速Sトロニック仕様)が、更に2008年9月にTT Sクーペ(6速Sトロニック仕様)の導入が開始されました。続いて2010年2月にはTT RSクーペが上陸、トランスミッションは当初6速MTだったものの、翌2011年2月に7速Sトロニックに変更されました。次いで2013年2月、TT RSプラスクーペ(7速Sトロニック仕様)がリリースされました。

そして2015年8月、3代目に切り替えらえました。

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