日産自動車は2000年11月、「4人が快適で楽しい、200万円の使える4駆」をコンセプトに掲げた新型クロスオーバーSUV「エクストレイル」を発売しました。アウトドア志向ユーザー向けの電子制御式4WD「オールモード4×4」仕様車が主力となる一方、シティ派ユーザー向けのFF仕様車も設定されました。
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まずはNAエンジンでスタート
ボクシーな5ドアワゴン型ボディのサイズは、全長4,445~4,520mm×全幅1,765mm×全高1,675mmで、ホイールベースは2,625mm、車両重量は1,340~1,410kgでした(いずれも初期型の数値)。サスペンション形式は、フロントにストラット式、リアにパラレルリンク・ストラット式が採用されました。
エンジンは当初、2L直4DOHC NAのQR20DE型(最高出力150ps/最大トルク20.4kgm)のみの設定で、トランスミッションは4WD車に5速MT又は4速トルコン式ATが、FF車に4速トルコン式ATが組み合わせられました。室内は5人乗り仕様で、6:4分割可倒式リアシートやウォッシャブルラゲッジボードが装備されました。
又、安全装備として全車にSRSデュアルエアバッグシステムやEBD付ABS、ブレーキアシストなどが標準装備されました。当初のグレード体系は、標準グレード「S」と上級グレード「X」の2タイプが基本で、他に特別仕様車として専用フロントマスクが備わる「スタイルAXステージ1」「スタイルAXステージ2」が設定されました。
日産 エクストレイルのCM
新車情報’00 日産エクストレイル
ターボエンジン車を追加
追って翌2001年2月、2L直4DOHCターボのSR20VET型エンジン(最高出力280ps/最大トルク31.5kgm)+4速ATを搭載する4WDグレード「GT」が追加されると同時に、スタイルAXステージ2のエンジンがSR20VET型に置換されました。次いで同年10月、QR20DE型エンジン+4WDの新グレード「St」「Xt」が追加されました。
同時に、オーテックジャパンが手掛けるQR20DE型エンジン搭載の特装車「ライダーステージ1」「ライダーステージ2」が追加されました。続いて2002年10月、QR20DE型エンジン+4WDの上級グレード「Stt」「Xtt」が追加されました。次いで2003年6月のマイナーチェンジにより、エクステリアデザインの変更などが実施されました。
同時にグレード体系の見直しによりSt/Xt/Stt/Xttが廃止になったものの、翌2004年5月にSt/Xtが仕様向上を施されて再びラインナップに加わり、更に同年12月にはSt/Xtに代わって仕様向上を図ったStt/Xttが設定されました。次いで2005年12月、改正された灯火器技術基準に対応すべくヘッドランプレベライザーとハイマウントストップランプが全車に採用されました。
続いて2006年11月の一部改良で装備の充実が図られると共に、Stt/Xttが廃止されました。そして2007年8月にフルモデルチェンジが実施され、2代目エクストレイルT31型に移行しました。
後継モデル:2代目エクストレイル