ホンダは2007年2月に、「CR-V」の一クラス下に位置する新型クロスオーバーSUVとして、通算2代目となる「クロスロード」を発売しました。1993年から1998年にかけて販売された初代モデルが英国製「ランドローバー・ディスカバリー」のOEMであったのに対し、2代目モデルはミニバンの2代目「ストリーム」をベースにした自社設計で、メカニズムやキャラクターも大きく変わっていました。
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スクエアなショートボディが特徴
ボディタイプは5ドアで、スタイリングはスクエアなフォルムと堀の深い造形を特徴とする他、取り回し性を向上させる為フロントコーナー部分を削ったデザインが採用されました。ボディサイズは全長4,285mm×全幅1,755mm×全高1,670mmで、ストリームよりもショート&ワイドなディメンションになっており、初代モデルとの比較においては一回り小さくなりました。
ホイールベースはストリームより若干短い2,700mmで、車両重量はハイテン材の適用拡大によりこのカテゴリーとしては比較的軽量な1,410~1,530kgとなっていました。サスペンション形式は、ストリームと共通のフロント:マクファーソンストラット式/リア:ダブルウィッシュボーン式で、駆動方式もストリーム同様、FFとオンデマンドタイプのフルタイム4WDが設定されました。
ホンダ クロスロードのCM
クルマのツボ ホンダ クロスロード
エンジンはストリームと共通
エンジンもストリームと同一で、1.8L直4SOHC i-VTECのR18A型(最高出力140ps/最大トルク17.7kgm)と2L直4SOHC i-VTECのR20A型(最高出力150ps/最大トルク19.4kgm)が用意され、トランスミッションは全車5速トルコン式との組み合わせでした。室内は、全長の短いボディながら3列シート7人乗り仕様となる他、多彩なシートアレンジが可能でした。
又、インパネは立体的な造形と異形4眼メーターの採用が特徴でした。グレード体系は、下から1.8Lエンジン搭載の「18L」「18L Xパッケージ」「18X」、2Lエンジン搭載の「20X」「20Xi」の全5タイプで、4WD車は「18X」「20X」「20Xi」に設定されました。装備面では、4WD車に坂道発進をアシストする「ヒルスタートアシスト機能」が採用されました。
更に最上級グレード「20Xi」の4WD車には、SRSサイドエアバッグシステムやディスチャージヘッドランプの他、車速/車間制御機能IHCC(インテリジェント・ハイウェイ・クルーズコントロール)や追突軽減ブレーキ(CMBS)が標準装備されました。そして同年8月に、「18L」「18X」「20X」をベースにディスチャージヘッドランプなどを標準装備した特別仕様車「HIDエディション」が発売されました。
次いで同年12月、「18L」「18X」「20X」をベースにHonda HDDインターナビシステムやディスチャージヘッドランプなどを標準装備した特別仕様車「HDDナビエディション」が発売されました。その後は仕様変更もないまま販売が継続され、2010年8月に生産終了となりました。