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トヨタ ウィッシュ (初代 ZNE 2003-2009):ホンダ・ストリームへの対抗馬として誕生したミニバン

トヨタ ウィッシュ (初代 2003)

トヨタ自動車のミニバン「ウィッシュ」の初代モデルは、2002年秋の東京モーターショーに初出展され、翌2003年1月に発売されました。2000年に発売された本田技研工業の「ストリーム」への対抗馬となるモデルで、ピープルムーバーとしてのユーティリティーに加え、走行性能も追求されたことが特徴でした。

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ストリームに類似したスタイリング

トヨタ ウィッシュ (初代 2003)

プラットフォームはミディアムセダン「プレミオ/アリオン」用がベースで、ボディタイプはオールヒンジ式ドア採用の5ドアでした。スタイリングはキャブフォワード&モノフォルムが特徴で、ライバルのストリームに類似した雰囲気が備わっていました。ボディサイズは、全長4,550mm×全幅1,695mm×全高1,590~1,600mmの5ナンバーサイズでした。

トヨタ ウィッシュ (初代 2005)

ホイールベースは2,750mmで、プレミオ/アリオンから50mm延長されていました。ストリームとの比較では全長と全幅は同一で、ホイールベースは30mm長く設定されていました。駆動方式はFFとフルタイム4WDが設定され、サスペンション形式はフロントは全車ストラット式で、リアはFFにトーションビーム式、4WDにダブルウィッシュボーン式が採用されました。

エンジンは2種類

トヨタ ウィッシュ (初代 2005)

エンジンは当初、1.8L直4DOHCの1ZZ-FE型(FF:最高出力132ps/最大トルク17.3kgm・4WD:最高出力125ps/最大トルク16.4kgm)のみが用意され、トランスミッションは4速トルコン式AT「Super ECT」が組み合わせられました。室内は3列シート7人乗り仕様で、2列目シートが6:4、3列目シートが5:5の分割可倒式となっていました。

グレード体系は、当初下から「X Eパッケージ」「X」「X Sパッケージ」のラインナップでした。その後同年4月に、2L直4DOHCの1AZ-FSE型エンジン(最高出力155ps/最大トルク19.6kgm)+CVTを搭載するFFグレード「G」および「Z」が追加されました。次いで2004年5月、X/Gをベースに装備を充実させた特別仕様車「NEOエディション」が設定されました。

トヨタ ウィッシュ (初代 2005)

続いて2005年9月にマイナーチェンジが実施され、エクステリア面ではフロントグリルやヘッドランプ、バンパー、リアコンビネーションランプなどの意匠が、インテリア面ではメーターの意匠やシート表皮が刷新されました。同時に、Zに装備されるマニュアルモード付CVT「スポーツシーケンシャルシフトマチック」の段数が、それまでの6段から7段に変更されました。

その後、Xをベースに装備の充実化などを図った特別仕様車として、2006年4月に「Xリミテッド」が、2007年6月に「X Lエディション」「Xエアロスポーツパッケージ・Lエディション」が、2008年6月に「Xリミテッド」「Xエアロスポーツパッケージ・リミテッド」が設定されました。そして2009年4月にフルモデルチェンジが実施され、現行ZGE型に移行しました。

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