2007年にまず2ドアクーペがデビューしたアウディのミディアムモデル「A5」シリーズは、翌2008年にカブリオレを追加、そして2009年9月に第3のモデルとして5ドアハッチバックモデルの「スポーツバック」が登場しました。クーペのスタイリングとワゴンの機能性、セダンの居住性を併せ持つ事が謳われ、日本には2010年1月から導入が開始されました。
ボディサイズをクーペから拡大
ボディはサッシュレスの4ドアを持ち、ハッチバック車ながらもファーストバックのクーペ風フォルムが備わります。ボディサイズは全長4,710mm×全幅1,855mm×全高1,390mmで、クーペより全長が85mm、全高が15mm拡大されています。ホイールベースは60mm長く「A4」と同一の2,810mmで、車両重量はクーペよりも70kg重い1,710kgとなっています。又、乗車定員はA4より1人少ない4人となります。
サスペンションは、A4や他のA5シリーズ同様の前:5リンク式/後:トラペゾイダルリンク式を踏襲、駆動方式はフルタイム4WD「クワトロシステム」となります。日本仕様に設定されるパワートレイン及びグレードは、カタログモデルとしては2L直4ターボエンジン(最高出力211ps/最大トルク35.7kgm)+7速Sトロニック(DCT)を搭載する「2.0TFSIクワトロ」のみとなります。
インテリアは、他のA5シリーズ同様のデザインを採用したインパネ/コンソールボックスを踏襲する他、インフォテインメントシステム「MMI」も受け継ぎます。オプション装備としては、走行モード切替システム「アウディ・ドライブセレクト」や可変ギアレシオステアリングの「ダイナミックステアリング」、駐車を支援する「アウディ・パーキングシステム」などが設定されます。
M/Cで燃費を改善
又、発売開始と同時に、専用の前後バンパーやスポーツサスペンションなどが備わる「S-lineパッケージ」や専用デザインのアルミホール、専用の内外装色、B&O製サウンドシステムが備わる20台限定の特別仕様車「エクスクルーシブリミテッド」がリリースされました。そして2012年1月にマイナーチェンジを実施し、内外装のデザインが一部変更されました。
同時に、エコ対策として従来から備わる減速エネルギー回生機構に加え、新たにアイドリングストップ機構が採用され燃費が20%改善されました。続いて2014年11月に、S-lineパッケージやブラックを基調とした「Audi exclusiveブラックハイグロススタイリングパッケージなどが備わる特別仕様車「S-lineコンペティション」が発売されました。
そして2015年6月に、「S-lineコンペティション」の装備に加え、「アダプティブクルーズコントロール」「アウディ・サイドアシスト」「アウディ・アクティブレーンアシスト」から構成される「アシスタンスパッケージ」や、「アウディ・パーキングシステム・リアビューカメラ」などが備わる特別仕様車「S-lineコンペティションプラス」が発売されました。