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ホンダ CR-Z (2010-2017):ハイブリッドで復活したコンパクトスポーツクーペ [ZF1/2]

ホンダ CR-Z 2015 (出典:honda.co.jp)

ホンダ CR-Z 2015

ホンダのスポーツクーペ「CR-Z」は、2010年1月に開催されたデトロイトモーターショーで市販モデルが世界初公開され、翌2月に日本国内での販売が開始されました。エコロジーと走行性能を両立させた、かつてなかった新しいタイプのスポーツカーになっています。動力性能以上にハンドリングに拘った設計が特徴で、燃費・環境性能もスポーツカーとしては第一級のものとなっています。

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ショート&ワイドな空力ボディを採用

ボディ形状はテールゲートを備える3ドアハッチバッククーペで、2+2の4人乗り仕様となっています。スタイリングは、かつて東京モーターショーに出展されたコンセプトカーのイメージを踏襲し、個性的であると同時に空力特性にも十分配慮されたものとなっています。ボディサイズは、全長4,080~4,105mm×全幅1,740mm×全高1,380~1,395mmという短くワイドなディメンションが特徴となります。

ホンダ CR-Z 2015 (出典:honda.co.jp)

ホンダ CR-Z 2015

ホイールベースも比較的短い2,435mmで、車両重量はハイブリッドモデルながら1,130~1,188kgと軽量に抑えられています。サスペンション形式は前:マクファーソンストラット式/後:リジッド・アクスル式で、駆動方式はFFを採用します。パワートレインは、1.5L直4i-VTEC搭載エンジンとモーターから構成される新開発のパラレル型ハイブリッドユニットが搭載されました。

発売当初のスペックは、エンジンがCVT仕様で最高出力113ps/最大トルク14.7kgm、MT仕様で最高出力114ps/最大トルク14.8kgmというもので、モーターが最高出力14ps/最大トルク8kgmでした。トランスミッションはCVTの他に、ハイブリッド車には珍しくMT(6速)が選択出来る点が特徴でした。JC08モード燃費は、CVT車が22.8km/L、MT車が20.6km/Lでした。

ホンダ CR-Z 2015 (出典:honda.co.jp)

ホンダ CR-Z 2015

インテリア及び装備面では、3モードドライブシステムで任意の走行モードを選択出来る他、モードに応じてメーターの色が変化するアンビエントメーターを採用した事が特徴でした。発売時のグレード体系は、標準グレード「β」と上級グレード「α」が設定され、後者にはディスチャージヘッドランプや軽量アルミホイール、本革巻きステアリングなどが装備されました。

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M/Cで走行性能が更に向上

そして2012年9月にマイナーチェンジを実施し、エクステリアを一部変更すると共に、パワートレインが改良されました。エンジンの最高出力をCVT車で118ps、MT車で120psに向上させた他、バッテリーをニッケル水素式からリチウムイオン式に換装し高電圧化を図り、モーターの最高出力を20psに向上させました。又、ボタン操作でエンジンとモーターの出力を最大化する「PLUS SPORTボタン」が新設された事もトピックでした。

ホンダ CR-Z 2015 (出典:honda.co.jp)

ホンダ CR-Z 2015

同時に、専用17インチアルミホイール&タイヤを備え、内装に専用の加飾が備わる最上級グレード「α・Master label」が追加されました。又、同月に「無限」の手によるコンプリートカー「CR-Z MUGEN RZ」が台数限定で発売されました。専用エアロパーツやサスペンション、インテリアなどが備わる他、エンジンをスーパーチャージャーや専用ECUなどによりチューニングし、最高出力156ps/最大トルク18.9kgmに高めた事が特徴でした。

次いで2015年8月にマイナーチェンジを実施し、エクステリアを一部変更すると共に、サスペンションの設定変更やリアトレッドのワイド化、ブレーキディスクの大径化が図られました。同時に「β」が廃止され、「α・Master label」に「シティブレーキアクティブシステム」と「前席iサイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム」から構成される「あんしんパッケージ」が標準装備されました。

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CR-Z/CR-X
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