
フィット e:HEV HOME (エアーライトブルー・メタリック)
ホンダ フィットの限界値引き額、甘い・渋いなどの値引き相場、納期、ボディカラー、おすすめグレード、乗り出し価格(支払い総額)の見積書、競合車種、長所・欠点、実燃費、リセールバリューなどホンダ 新型フィットの新車購入に必要な情報を完全ガイド。
そして、値引きやリセールバリューなどを基にフィットのお買い得度を総合評価しています。
フィットの値引き相場と難易度
フィットの値引き相場
値引き交渉の深さ | 値引きの目安 |
特に値引き交渉をしない | ~2万円 |
競合を絡ませて値引き交渉 | 3~9万円 |
限界値引き交渉・オプション多数 | 10~15万円 |
フィットの値引き難易度:C(A:甘い~E:渋い)
同じ2月にトヨタからヤリス(ヴィッツのモデルチェンジ)が発売され、発売から少し期間が経過し、値引き交渉がややしやすくなりました。
フィットの値引き交渉法
フィット値引き交渉法1:ライバルとどちらにするか迷っている事を伝える
「フィット以外にも他の車種と迷っている」事を伝えましょう。事前にライバル車種の乗り出し価格の見積もりを取り、「値引き条件が良くなかったらライバルに取られてしまう」という印象をホンダの営業マンに与えましょう。また、同時にライバル車種の納期も確認し、本命車種の納期の方が長かったら場合には交渉材料として使いましょう。ただし、半導体不足の影響により生産の混乱が継続していますので、過度な値引き交渉はかえって逆効果となるかもしれないので気を付けましょう。
フィット値引き交渉法2:異なる販売店で競合させる
フィットはホンダの全販売店で販売しています。販売会社は近接地域に複数あり、「ホンダカーズ横浜」「ホンダカーズ中央神奈川」など異なっている場合が多く、同じフィットを扱っていてもライバルの関係にあります。また、販売会社が違うと事前注文数や受注可能台数も違うので納期が変わ場合があるので、乗り出し価格についても確認しておきましょう。
異なる系列のホンダ販売店で見積もりを取り、フィットの大きな値引きを引き出しましょう。
フィット値引き交渉法3:下取り車の価格を事前に把握
フィットをディーラーに見に行くと「査定をしましょうか?」と下取り査定を持ち掛けられます。そして「今日決めて頂けるなら…」と思わぬ大きな値引きが出る事もあります。しかし、そんな甘い提案には罠が潜んでいる事も。
ディーラーは下取り車の売却で得られる利益をあらかじめ見込んで車両値引きに折り込むケースも少なくありません。「ナビクル」などスマホやPCで簡単に査定額が分かるサービスを利用して、クルマをディーラーに行く前に今持っている車の査定額を把握しておきましょう。
フィット値引き交渉法4:必要書類はあらかじめ準備する
値引き交渉が最終段階に入ったら、印鑑証明や実印を準備して最後の一押しに臨みましょう。「あと1万円引いてくれたら今日契約します」(1万円未満の端数カットやガソリン満タンなど)というように、契約に必要な書類と印鑑を持参する事で「今日決めてくれるならOKです」という最後の値引きを引き出して、少しでも乗り出し価格を下げましょう。
フィットの納期
- フィットの納期:1ヵ月~2ヵ月
フィットの納期は世界的な半導体不足の影響も落ち着き標準的となっています。納車を急ぐ場合は色やグレードを売れ筋モデルにすれば、納期を早めることも可能です。
フィットの納期を早めるコツ
フィットの納期を早めるコツ1:人気グレード/色を選ぶ
ディーラーは納期の長い人気車を出来るだけ早く納車できるよう、フィットの売れ筋グレードを前もってメーカーに発注している場合があります。そういった車両なら一般的な納期よりも早まるだけでなく、値引き額も緩くなり乗り出し価格が下がる場合があるので確認してみましょう。
「どうしても、フィットのこのグレードが良い!」というこだわりがあれば別ですが、そうでない場合はディーラーにフィットの納車の早い車両がないか確認しましょう。
フィットの納期を早めるコツ2:キャンセル車を狙う
フィットに限らず納期が長かった場合、契約をしても納車待ちの間に状況が変わりキャンセルする人もいます。
「実はフィットのキャンセルが1台出ました。納期は1か月です。値引きも頑張ります!」といった情報に遭遇する事もありますので営業マンにマメに連絡してみるのも一つの方法です。
フィットの納期を早めるコツ3:新古車を狙う
フィットのように納期が長くなっている状況でも、中古車市場には走行距離数kmや数百kmの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が出回っています。
「今のクルマの車検が切れる」、「どうしても〇月までにフィットが必要」という場合には新古車を探してみるのも良いでしょう。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば納期に悩まされる事もなく、希望していたオプションが既に装着されていれば社外オプションを後付けする手間もなく、乗り出し価格も安くなり値引き交渉が苦手な人にもおすすめです。
フィットの値引き/納期がわかったら次にすべき事
「フィットの値引き相場と納期がわかった!すぐに商談に行く!」。しかし、焦りは禁物。商談を始める前に、今乗っている車の一括査定が必須です。
自分の車の相場を把握せずに値引き交渉に入ると、フィットの魅力と「すぐ決めて頂ければ値引きを…」「納期の短い車両が1台だけあります」という甘い誘いに負け、下取り額に対してルーズになってしまい、買換え全体では損をする事になります。
まずは「ナビクル」など、ネットで今すぐ簡単にできる「一括査定サービス」を使ってみましょう。複数社に査定してもらうと査定の差額は【18万円】となる事もあります。→そんなに違うの?買取り額の【差額事例集】
「ナビクル」なら数項目の入力が完了するとすぐに相場がわかります。→愛車の買取り相場をすぐに調べる フィットを見に行って値引き交渉を始める前に、愛車の買い取り相場を調べておくのが失敗を防ぐ大きなポイントです。
フィットのサイズ/エンジン/価格/燃費
フィットはどんなクルマ?

フィット e:HEV CROSSTAR (サーフブルー)
ホンダのコンパクトハッチバック「フィット」は、2020年2月にフルモデルチェンジを実施しました。センタータンクレイアウトなどの初代フィットからの特徴を継承しつつ、ハイブリッドモデルの名称が「e:HEV」となり、優れた低燃費性能を持つ2モーターハイブリッドシステムにリニューアルされました。
フィットはフルモデルチェンジから期間も経過し、値引き交渉もしやすくなってきました。また半導体不足やコロナによる部品工場の操業停止の影響で、平常時より納期は長くなっています。
フィットのパワートレイン
パワーユニットは1.3Lガソリンとハイブリッド(1.5L+モーター)の2種類。4WDはe:HEV モデューロXを除く各グレードに設定されています。
トランスミッションはオートマチックのみでマニュアルトランスミッションの設定はありません。
フィットのグレード別 新車価格
1.3L ガソリン車
グレード | 2WD (FF) | 4WD |
ベーシック | 1,720,400円 | 1,922,800円 |
ホーム | 1,985,500円 | 2,186,800円 |
ホーム 特別仕様車 BLACK STYLE | 2,107,600円 | 2,311,100円 |
RS | 2,153,800円 | – |
クロスター | 2,292,400円 | 2,495,900円 |
リュクス | 2,305,600円 | 2,506,900円 |
e:HEV(1.5L+モーターのハイブリッド)
グレード | 2WD (FF) | 4WD |
e:HEV ベーシック | 2,138,400円 | 2,340,800円 |
e:HEV ホーム | 2,328,700円 | 2,533,300円 |
e:HEV ホーム 特別仕様車 BLACK STYLE | 2,450,800円 | 2,655,400円 |
e:HEV RS | 2,541,000円 | – |
e:HEV クロスター | 2,627,900円 | 2,831,400円 |
e:HEV リュクス | 2,643,300円 | 2,846,800円 |
※価格は2024年12月9日調査価格(消費税10%込)です。最新の価格はディーラーでご確認下さい。
フィットのWLTCモード燃費と実燃費
フィットのWLTCモード燃費 (km/L)
走行シーン | ホーム(自然吸気) | e:HEV ホーム | ||
2WD | 4WD | 2WD | 4WD | |
総合 | 20.2 | 18.0 | 28.6 | 25.2 |
市街地モード | 15.5 | 14.8 | 29.1 | 23.8 |
郊外モード | 21.0 | 18.8 | 31.6 | 28.0 |
高速モード | 22.6 | 19.1 | 27.0 | 24.1 |
フィットの実燃費
どの程度スポーツドライビングを楽しむかによりますが、おおむねWLTCモード燃費の-20%程度がフィットの実燃費の目安となります。
フィット e:HEV ホーム(2WD)の場合、市街地走行メインでも実燃費は23~26km/Lあたりとなり、かなりの好燃費が期待できます。
フィットのグレード選び
フィットのグレード構成
フィットのグレード構成は大きく刷新され、車両コンセプトに合わせて5つのグレードが設定されています。
基本モデルとなる「ベーシック」、装備の充実したお買い得モデルと言える「ホーム」、ルーフレールやブラックアウトしたフェンダーアーチでSUVテイストに仕上げた「クロスター」、本革シートなど豪華装備の「リュクス」、スポーティな「RS」があります。
ピラーを別色にするなどスポーティな「ネス」、2021年6月に追加となった「e:HEV モデューロX」は、マイナーチェンジのタイミングでラインナップから外れました。
ハイブリッドとガソリンエンジン、どちらを選択するか
フィットの場合、まずハイブリッドとガソリン、どちらを選ぶかが大きなポイントだと思います。ハイブリッドのEV走行モードは初めてだと楽しいものです。
ただ、1.3Lのガソリンエンジンを選択しても実用面で困るほどのアンダーパワーではなく、実燃費も良いので日常で大きな差を感じることは少ないと思います。
フィットのおすすめグレード

フィット e:HEV HOME (エアーライトブルー・メタリック)
基本的な装備の充実した「e:HEV ホーム」(FF)がおすすめとなります。
フィット 値引き込み乗り出し価格の見積書
おススメグレードの「フィット e:HEV ホーム」(FF)に以下の装備を選択した乗り出し価格の事例です。
- Honda CONNECTディスプレー(ナビ機能付)+ETC2.0車載器
- フロアカーペットマット スタンダード ブラック:¥22,000
車両価格(メーカーオプション込) | ¥2,526,700 |
ディーラーオプション | ¥23,980 |
自動車税(1月登録の場合) | ¥5,000 |
自動車税環境性能割 | ¥0 |
自動車重量税 | ¥0 |
自賠責保険料 | ¥24,190 |
手続代行費用(参考価格) | ¥47,300 |
預り法定費用 | ¥6,400 |
リサイクル料金 | ¥15,020 |
合計 | ¥2,648,590 |
値引き(標準的な値引き交渉) | ▲¥78,590 |
値引き込みの乗り出し価格 | ¥2,570,000 |
ナビ、ETC、フロアマットのベーシックなオプションを装備した価格は上記となります。標準的な値引き交渉で7万円と端数をカットしてもらった場合、「フィット e:HEV ホーム」(FF)の値引き込みの乗り出し価格(支払い総額)は257万円となります。
(見積りは2024年12月9日時点)
フィットのリセールバリュー
フィットの属するBセグメントハッチバックは国内乗用車の売れ筋カテゴリーとなっていますが、中古市場ではタマ数も多くリセールバリューは標準的です。ガソリンエンジンよりもハイブリッドの方が人気が高く、新車購入時の税制優遇や売却・下取り時のガソリン車との価格差を考慮するとハイブリッド車の方がリセールバリューが高くなります。
フィットの値引き交渉に使う競合車
フィットの値引き交渉をして安く購入する為には、前もって競合車種の乗り出し価格の見積もりを取っておきましょう。競合車種とポイントは以下の通りです。
トヨタ ヤリス

トヨタ ヤリス(プロトタイプ)
2020年2月に発売されるヤリスはヴィッツの後継車種としてTNGAプラットフォームや新開発のハイブリッドシステムなどトヨタの先進技術が数多く投入されたコンパクトカーとなります。フィットの発売延期により発売時期が同じとなった事で、トヨタ陣営もフィットを競合モデルとして強く意識する事が予想されます。
新車購入ガイド:【2024最新】ヤリスの値引き 納期 乗り出し価格
日産 ノート

ノート (スミレ/スーパーブラック 2トーン)
フルハイブリッドをラインナップするフィット、アクア、優秀な新世代ディーゼルをラインナップするMAZDA2に対し、2代目発売時には地味な存在だった日産ノート。しかし、待望のハイブリッドシステム「e-POWER」をラインナップに加え、月間販売台数がトップになるなど人気モデルとなりました。
そして2020年12月に待望のフルモデルチェンジを実施。内外装デザインだけでなく内部まで最新モデルとなりました。
「e-POWER」はフィット・アクアのハイブリッドと大きく異なり、走行するための動力をモーターのみで供給、エンジンは発電のみを担当することです。これにより日産リーフに通じる電気自動車のようなフィーリングが最大の特徴です。
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日産 ノート オーラ

ノート オーラ (フォレストグリーン/スーパーブラック2トーン)
人気モデルとなっている日産ノートをベースとして、より上質感を追求したノート オーラは2021年8月に発売されました。
上級クラスからの乗り換えにも不満がないように細部まで造り込みがされており、スペックには表れにくい造りの良さが魅力となっています。
新車購入ガイド:【2024最新】オーラの値引き 納期 乗り出し価格
トヨタ アクア

トヨタ アクア Z(2WD)(クリアベージュメタリック)
アクアは言わずと知れたトヨタのコンパクト・ハイブリッドで、モデル末期までトップクラスの販売台数を誇ります。そして満を持して2021年7月19日にフルモデルチェンジを実施。
フィットが室内の広さに拘り、広い後席空間を持つのに対して、初代アクアは燃費を優先すべくボディ後端を絞り込み、ミニマムな後席空間となっていましたが、よりコンパクトなヤリスが追加された事により後席居住空間を拡大。よりフィットと競合する車種となりました。
値引き額も徐々にこなれてきているので、フィットと競合させる事で大きな値引き額を引き出しましょう。
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マツダ2 (MAZDA2)

MAZDA2 XD プロアクティブ Sパッケージ
フィットやアクアのようにハイブリッドではなくディーゼルエンジンで低燃費を目指したマツダ2 (MAZDA2)もライバルと言えます。また、内外装の質感が高く、ワンクラス上のクルマに乗っているような感覚があります。
最近のマツダ車のトレンドに習い、大規模なマイナーチェンジのタイミング以外にも年次改良を続け、モデルイヤー毎に問題点の解決に取り組んでいます。
また、アクアと同様にマツダ2 (MAZDA2)も後席空間はミニマムなので、実車で確認をしましょう。
マツダ2 (MAZDA2)の値引きはモデルライフ末期で引き出しやすく、フィットと競合させて出来るだけ大きな金額を引き出したいところです。
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スズキ スイフト

スイフト HYBRID MZ (クールイエローメタリック ガンメタリック2トーンルーフ)
スズキの世界戦略車であるスイフト。ライバルと比較するとコンパクトなボディサイズながら実用性の高さや造りの良さでは定評があります。ストロングハイブリッドではないものの、マイルドハイブリッド搭載車やスポーティなスイフトスポーツなど多彩なバリエーションが魅力です。
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競合車を使ってフィットの値引き交渉を
フィットの値引きを引き出すにあたっては、上記のヤリス、ノート、アクア、マツダ2 (MAZDA2)などの乗り出し価格の見積書を事前に入手してから臨みましょう。また、納期の違いについても確認しておきましょう。他社ライバル車種や同じクラスの車種の見積もりを比較する事で、購入に対する本気度も伝わり、フィットの値引きを引き出し易くなります。
フィットの値引き交渉に適した時間帯や時期
試乗の為の訪問やカタログをもらいに行く時はあまり気にしなくても良いですが、値引き交渉を進める際には出来るだけ混雑している時間帯は避けましょう。
土日の昼間は、試乗希望の人や車検、オイル交換などのメンテナンスの為にディーラーを訪れる人が多く、営業マンも不足気味となりジックリと値引き交渉するには不向きな時間帯です。
平日の閉店2時間前
フィットのどのグレードにするか、オプションは何を装着するかなどが決まっておらず、営業マンの意見を聞きながらジックリと値引き交渉をしたい人は、平日の夕方から閉店近い時間帯がおすすめです。平日の夕方は土日と比べるとお客さんも少なく、比較的じっくりと商談ができます。また、納期や乗り出し価格がどうなっているか最新情報ついても忘れずに確認しましょう。
すでに来店した事があり担当営業マンが決まっている場合は、不在の場合もあるので事前に電話でアポイントを取りましょう。
日曜の夕方、閉店1~2時間前
平日に時間を取りにくい人は、日中の混雑が収まってきた日曜の閉店間際の時間帯もおすすめです。ジックリ交渉するにはやや不向きではありますが、1週間の締めという事もあり、週間での販売目標を達成する為に値引き額の店長決済が緩む事も期待できます。
「今日中に決めてもらえるなら○○円で!」という大幅値引きが出やすい時間帯です。
月間目標の追い込みを狙って月末近くに
ディーラーは月単位で販売目標計画を立てていますので、目標達成の為に月末はいつもより値引きが期待できます。「あと1~2台で月間目標を達成する!」という時に遭遇すれば大きな値引きを引き出せるかもしれません。
ただし、月間目標を既に達成している場合や、新車セールスが好調な時など、あまり積極的にならないケースもあります。また、昨今では新車の納期が長期化しているので強気の値引き交渉は禁物です。各ディーラー側の販売状況によりますので、一概に月末が値引きに最適とは言えません。
決算期の追い込み販売を狙って3月/9月末に
販売会社の多くは1年間の決算が3月末となっており、年間目標達成の為に3月は最後の追い込み行ないます。その為、決算最終月となる3月は大きな値引きを提示してもらえるチャンスとも言えます。ただし、短期間に注文台数が増加するので、1週間結論を伸ばして再訪問すると納期や値引き条件変わっているという事もあるので注意が必要です。
また、9月末は半期決算となり3月ほどではないものの平常月よりも値引きを引き出しやすい傾向にあります。
フィット値引き交渉の流れ
しっかりとフィットの値引き交渉を進めるためには、しっかりとした下準備が必要です。準備をせずに実際にディーラーでフィットに試乗し、クルマを見ながら商談を始めると、その場の雰囲気に飲まれ、ついつい値引き条件や納期の長さよりも購入したいという気持ちに流され、契約後に後悔する事になります。
フィット値引き交渉の前準備
ディーラーで値引き交渉を始める前に、メーカー公式サイトでフィットの乗り出し価格の見積もりをしておきましょう。車両本体価格だけを見て安いと思っても、希望の色がオプション価格だったり、オプションを装着し、税金などの諸費用を入れると当初思っていたよりも高くなります。また、上述の納期をもとに車検前に間に合うか、車検を取る必要があるかも確認しましょう。
同時にネットで今乗っているクルマの買取相場を調べておきましょう。実際にクルマの状態(キズや汚れ具合など)によって金額が異なるので、この段階ではあくまでも参考程度となります。
1回目の値引き交渉
1回目の値引き交渉は、お互いの様子の探りあいとも言えます。この段階では営業マンの「売りたさ」を確認しましょう。初期段階では「フィットが本命で他は考えられない」というような意思は伝えず、「車を買い替える気持ちはあるけど、まだフィットが大本命とは言えない…」と「条件が良ければ買っても良い」と伝える程度です。まずはフィットの試乗をして、乗り出し価格の見積書をもらいましょう。同時に納期はどの程度か、装着するメーカーオプションによって納期に違いが出るかなども確認しましょう。
この時点で提示される値引き額は1万円以下のカットや、数万円、もしくは0円など非常に少ない事が多いです。これはいきなり大きな金額を提示すると、簡単に値引きに応じると思われる事を防ぐためです。
時間があれば今乗っているクルマの下取り査定もしてもらいましょう。事前に「ナビクル」などネットでの買取査定サービスを利用して相場を調べておく事で、下取り査定額が妥当なのか、低いのかの判断がしやすくなります。
競合車種の試乗、見積もりを済ませる
フィットの競合車種の試乗を行ない、乗り出し価格の見積もりを取りましょう。フィットの値引き交渉と並行して何度も足を運べるならベストですが、時間があまりない場合は「フィットが本命で」と伝えた上で、「本気の値引き額が知りたいです」と言って、最初のお付き合い程度ではない金額を引き出しましょう。また、競合車の納期見込みも確認しておきましょう。
2回目以降の値引き交渉
- 今乗っているクルマの買取り相場を把握(ナビクルなど)
- ディーラーでの下取り査定額
- フィットの見積もり
- 競合車種の値引き込み乗り出し価格の見積書
ここまでの材料が揃ったら本気の交渉開始です。値引き額はもちろん大きい方が良いですが、自分なりの合格ラインを決めましょう。
今のクルマの車検やフィットの納期などによって何度くらい商談を重ねるべきかは人によるかと思いますが、必ずしも値引き交渉の回数が多い方が良いという訳ではありません。
フィットの値引き交渉で気を付ける点
フィットの値引き交渉に熱心になり過ぎて、ディーラーの営業マンを長時間拘束し過ぎたり、無理に自分の希望条件を押し付け過ぎたりするのは禁物です。いざ契約が決まった後は営業マンはあなたの担当者となり、納車までの準備や納車後のアフターケアの担当窓口となります。
値引き交渉はディーラーとのお付き合いの入り口です。半導体の供給不足から納期の長期化が慢性化しており、今は値引き額の大きさよりも納期の早期化が大事な状況が続いています。車を購入してから数年に渡るお付き合いとなる事を忘れず、節度のある値引き交渉を心掛けましょう。
値引き以外でフィットを安く買う
オプションは社外品にする
フィットの見積もりを取る際、特に疑問を感じることなく必要なオプションを選択して見積もりを作成すると思いますが、ナビやフロアマットなど人気のあるディーラーオプションの多くはディーラーで買わずにオートバックスなどのカーショップや楽天、アマゾンなどの通販で購入すると非常に安く買う事が出来ます。また、オプション品の種類によっては生産が追いついておらず納期の遅れに繋がる場合もあります。
オプション品をディーラーで装着しない事によって、フィットの値引き額は若干下がりますが、ディーラーオプションと社外品の差額によってトータルの乗り出し価格は安くなります。
社外品にすると安いオプション品の代表例
- ナビゲーション
- ETC車載器
- ドライブレコーダー
- フロアマット
- アルミホイール
今乗っているクルマを最大限高く売る
ディーラーにフィットを見に行くと「査定しておきましょうか?」と声を掛けられます。ディーラーは下取り車の販売で利益を取りますので、ディーラーが絶対に損をしない低めの査定額を付ける事が一般的です。そして下取り車の査定で確保した利益幅から値引き額を上積みします。
今乗っているクルマの価値を知らずにディーラー査定だけを受けてしまうと、査定額が高いのか安いのか分からないままクルマを手放すことになります。それを避けるためにはスマホやPCから簡単に買い取り専門店の査定を受けられる「ナビクル」などの一括査定サービスを利用しましょう
フィットの新古車/未使用車を買う
販売台数が極端に少ないスポーツカーや発売から間もない特別仕様車などを除き、中古車市場には走行距離数キロや数百キロの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が多く出回っています。
「今のクルマの車検がもうすぐ切れる」、「どうしても〇月までにフィットが必要」という場合には新古車の購入を検討するのも一つの手段です。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば、納期の遅れに悩まされる事もありません。税金や納車費用など諸費用が新車と異なりますので、乗り出し価格で比較しましょう。
プレミアがつくような稀少車を除き中古車店で販売されている段階で新車より安くなっており、ディーラーでの値引き交渉が苦手という方にもおすすめです。
残価設定ローンでフィットを買う
残価設定ローンとは、3年後や5年後のフィットの価値をメーカーが算出し、3年後や5年後にフィットを引き取る事を前提として組むローンの事です。
例えば見積もり総額が300万円、3年後のフィットの価値が160万円の場合、140万円を3年ローンで支払うという仕組みです。3年後の価値を引いてローンを組むので月々のローン支払い額は少なくなります。3年経過後はフィットを返却するか、残債を支払って乗り続けるかを選択する事ができます。
一括払いや一般的なローンのように、残価設定ローンを利用する際にも車両の値引きは可能で、納期にも特に差はありません。
フィットの長所/メリット
優れたパッケージングによる居住性の高さ
センタータンク・レイアウトをはじめとする徹底した居住性の確保によって、ライバルであるヤリス、MAZDA2などと比べると、後席の居住性は大きく勝ります。後席に人を乗せる機会の多い人は、ぜひ実車で確認しましょう。
e:HEV(ストロングハイブリッド)による走りと燃費
先代のフィットハイブリッドは1モーターのストロングハイブリッドでしたが、新型フィットでは「e:HEV(イーエイチイーブイ)」という名称に改め、モーターを2機搭載し、更なる低燃費性能を誇るユニットへと変更となりました。
高速道路などパワーユニットの負荷が高い時を除きモーターの出力で走行する為、EVのような走行フィーリングが楽しめます。
キャラクターを分けたバリエーション展開
今回のフィットは一般的な装備差によるグレード分けではなく、キャラクターによる差別化を図っています。SUVテイストの「クロスター」やスポーティな「RS」などユニークなバリエーションとなっています。
運転のしやすさにこだわったパッケージング

フィット e:HEV HOME インテリアイメージ (ソフトグレー)
フィットの運転席周りは非常に特徴的です。前方斜めの視界を遮るAピラーを出来るだけ細くして死角を少なくしたり、メーターやナビの上方向への張り出しを抑えるなど、背の低い女性でも運転しやすい配慮が随所に施されています。ライバルとなるヤリスではナビがかなり上部に張り出しているのとは対照的なデザインとなっています。
フィットの欠点/デメリット
柔和なエクステリアデザイン

フィット e:HEV HOME (プレミアムサンライトホワイト・パール)
デザインは好みの問題もあるので欠点とは言いにくいですが、先代のフィット3がスポーティなエクステリアデザインだったのに対して、フィット4では柴犬のような愛嬌のあるフロントフェイスに大きくデザインの方向性を変更しました。

ホンダ フィット3 モデューロ スタイル
日常の足としてのフィットに惹かれる人にとってはあまり気にならない事かもしれませんが、ホンダにスポーティさを求める人にとっては寂しく感じる点とも言えます。
遊び心のない液晶メーター表示

液晶メーター
フィット4ではメーター表示部のメインに大型液晶採用しています。海外メーカーではナビ情報を表示したり、タコメーターをフルに回転させるデモンストレーションなどワクワク感の演出がありますが、フィット4の液晶はワクワク感の演出が殆どありません。
同クラスのライズ/ロッキーでは液晶の表示デザインを変更できるなど、やや演出にも配慮がありますが、せっかくの大型液晶モニターがもったいない印象があります。
フィットの値引きとリセールバリュー込の総合評価
e:HEVと新デザインで新しいホンダの扉を開く

フィット e:HEV HOME (プレミアムサンライトホワイト・パール)
先代モデルとなるフィット3ではアグレッシブなデザインにマニュアルトランスミッションの「RS」を設定するなどスポーティ路線を歩んでいましたが、フィット4では柴犬をモチーフにデザインしたと言われる柔和な印象で大きく雰囲気を変えてきました。
外観デザインだけでなく、ハイブリッドも2モーターの「e:HEV(イーエイチイーブイ)」に刷新。低燃費性能に磨きを掛けています。
一方で最大のライバルとなるトヨタ ヴィッツはモデルチェンジでヤリスに名称を変え、スポーティーなデザインと4WDのスポーツモデル「GRヤリス」の設定などアグレッシブなコンパクトカーに変貌。
ホンダはN-BOXで軽自動車クラスにおいて販売台数ナンバーワンを維持しており、コンパクトカー市場における「売れるクルマ」のツボを掴んだのかもしれません。
新型フィット、ヤリス共に世界的にもトップクラスの完成度を誇るコンパクトカーの誕生は喜ばしい事で、どちらを選んでも満足度の高いものとなりそうです。