日産ノート e-POWERの限界値引き額、甘い・渋いなどの値引き相場、納期、おすすめグレード、乗り出し価格(支払い総額)の見積書、競合車種、長所・欠点、実燃費、リセールバリューなどノートの新車購入に必要な情報を完全ガイド。
そして、値引きやリセールバリューなどを基にノートのお買い得度を総合評価しています。
日産 ノートはどんなクルマ?
日産のBセグメントコンパクトカー「ノート」は、2020年12月にフルモデルチェンジを実施し3代目となりました。
先代モデルの2代目ノートは2012年9月デビューだったので8年ぶりのフルモデルチェンジとなります。3代目ノートは初代、2代目と受け継がれてきた広い室内空間はそのままにパワーユニットは改良された「e-POWER」(モーター走行+1.2Lガソリンエンジンで発電)とし、未来を感じさせるエクステリアデザインに生まれ変わりました。
2代目ノートのマイナーチェンジで導入されたe-POWERは電気自動車の走行フィーリングを楽しめて好評でしたが、3代目ではエンジンの静粛性や操作フィーリングを改良し、より魅力的なモデルとなっています。
ノートの値引き相場と交渉法
ノートの値引き相場
値引き交渉の深さ | 値引きの目安 |
特に値引き交渉をしない | ~3万円 |
競合を絡ませて値引き交渉 | 5~12万円 |
限界値引き交渉・オプション多数 | 13~20万円 |
ノートの値引き難易度:C(A:甘い~E:渋い)
ノートはフルモデルチェンジ中期でそこそこの値引きを引き出すことができます。アクアやフィットなどの競合車とじっくり競合させて交渉する事で、大きな値引き額を引き出しましょう。
ノート値引き交渉法1:ライバルとどちらにするか迷っている事を伝える
「ノート以外にも他の車種と迷っている」事を伝えましょう。事前にライバル車種の乗り出し価格の見積もりを取り、「値引き条件が良くなかったらライバルに取られてしまう」という印象を日産の営業マンに与えましょう。また、同時にライバル車種の納期も確認し、本命車種の納期の方が長かったら場合には交渉材料として使いましょう。ただし、半導体不足の影響により生産の混乱が継続していますので、過度な値引き交渉はかえって逆効果となるかもしれないので気を付けましょう。
ノート値引き交渉法2:異なる販売店で競合させる
ノートは日産の全販売店で販売しています。販売会社は同一地域に複数あり、「日産プリンス神奈川」「神奈川日産」など異なっている場合が多く、同じノートを扱っていてもライバルの関係にあります。また、販売会社が違うと事前注文数や受注可能台数も違うので納期が変わ場合があるので、乗り出し価格についても確認しておきましょう。
異なる系列の日産販売店で見積もりを取り、ノートの大きな値引きを引き出しましょう。
ノート値引き交渉法3:下取り車の価格を事前に把握
ノートをディーラーに見に行くと「査定をしましょうか?」と下取り査定を持ち掛けられます。そして「今日決めて頂けるなら…」と思わぬ大きな値引きが出る事もあります。しかし、そんな甘い提案には罠が潜んでいる事も。
ディーラーは下取り車の売却で得られる利益をあらかじめ見込んで車両値引きに折り込むケースも少なくありません。「ナビクル」などスマホやPCで簡単に査定額が分かるサービスを利用して、クルマをディーラーに行く前に今持っている車の査定額を把握しておきましょう。
ノート値引き交渉法4:必要書類はあらかじめ準備する
値引き交渉が最終段階に入ったら、印鑑証明や実印を準備して最後の一押しに臨みましょう。「あと1万円引いてくれたら今日契約します」(1万円未満の端数カットやガソリン満タンなど)というように、契約に必要な書類と印鑑を持参する事で「今日決めてくれるならOKです」という最後の値引きを引き出して、少しでも乗り出し価格を下げましょう。
ノートの納期
ノートの納期はどのくらい?
- 納期:1ヵ月~2ヵ月
半導体不足の影響も落ち着き、ノートの納期は標準的となっています。
ノートの納期を早めるコツ1:人気グレード/色を選ぶ
ディーラーは納期の長い人気車を出来るだけ早く納車できるよう、ノートの売れ筋グレードを前もってメーカーに発注している場合があります。そういった車両なら一般的な納期よりも早まるだけでなく、値引き額も緩くなり乗り出し価格が下がる場合があるので確認してみましょう。
「どうしても、ノートのこのグレードが良い!」というこだわりがあれば別ですが、そうでない場合はディーラーにノートの納車の早い車両がないか確認しましょう。
ノートの納期を早めるコツ2:キャンセル車を狙う
ノートに限らず納期が長かった場合、契約をしても納車待ちの間に状況が変わりキャンセルする人もいます。
「実はノートのキャンセルが1台出ました。納期は1か月です。値引きも頑張ります!」といった情報に遭遇する事もありますので営業マンにマメに連絡してみるのも一つの方法です。
ノートの納期を早めるコツ3:新古車を狙う
ノートのように納期が長くなっている状況でも、中古車市場には走行距離数kmや数百kmの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が出回っています。
「今のクルマの車検が切れる」、「どうしても〇月までにノートが必要」という場合には新古車を探してみるのも良いでしょう。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば納期に悩まされる事もなく、希望していたオプションが既に装着されていれば社外オプションを後付けする手間もなく、乗り出し価格も安くなり値引き交渉が苦手な人にもおすすめです。
ノートの値引き/納期がわかったら次にすべき事
「ノートの値引き相場と納期がわかった!すぐに商談に行く!」。しかし、焦りは禁物。商談を始める前に、今乗っている車の一括査定が必須です。
自分の車の相場を把握せずに値引き交渉に入ると、ノートの魅力と「すぐ決めて頂ければ値引きを…」「納期の短い車両が1台だけあります」という甘い誘いに負け、下取り額に対してルーズになってしまい、買換え全体では損をする事になります。
まずは「ナビクル」など、ネットで今すぐ簡単にできる「一括査定サービス」を使ってみましょう。複数社に査定してもらうと査定の差額は【18万円】となる事もあります。→そんなに違うの?買取り額の【差額事例集】
「ナビクル」なら数項目の入力が完了するとすぐに相場がわかります。→愛車の買取り相場をすぐに調べる ノートを見に行って値引き交渉を始める前に、愛車の買い取り相場を調べておくのが失敗を防ぐ大きなポイントです。
ノートのグレード別 新車価格
ノート標準グレード
グレード | パワーユニット | 駆動 | 価格(円) |
X | 1.2Lガソリン+モーター(e-POWER) | 2WD(FF) | 2,299,000 |
X 90周年記念車 | 2,409,000 | ||
X FOUR | 1.2Lガソリン+前後モーター(e-POWER) | 4WD | 2,580,600 |
X FOUR 90周年記念車 | 2,690,600 |
ノート オーテック クロスオーバー
グレード | パワーユニット | 駆動 | 価格(円) |
AUTECH CROSSOVER | 1.2Lガソリン+モーター(e-POWER) | 2WD(FF) | 2,756,600 |
AUTECH CROSSOVER FOUR | 1.2Lガソリン+前後モーター(e-POWER) | 4WD | 3,063,500 |
※価格は2024年10月2日現在のメーカー小売希望価格(消費税10%込)です。最新の価格はメーカー公式HP、またはディーラーでご確認下さい。
ノートのグレード選び
ノートのパワートレイン
ノートのパワーユニットはe-POWERのみで、2WDが走行、発電用フロントモーター+発電専用1.2L直3、4WDが走行、発電用前後モーター+発電専用1.2L直3となっています。
先代モデルでは1.2L直3ガソリン、1.2L直3スーパーチャージャー、e-POWER、1.6L直4(NISMO S専用)の4種類となっていましたが、今後ガソリンエンジンモデルの設定がされるかは不明です。
駆動方式はFFに加え4WDが追加となりました。
ノートのおすすめグレード
装備が充実した「ノート X FOUR 90周年記念車(2WD)」がおススメグレードです。
ノート 値引き込み乗り出し価格の見積書
おススメグレードの「ノート X FOUR 90周年記念車(2WD)」に以下の装備を選択した乗り出し価格の事例です。
- インテリジェント アラウンドビューモニター等セットパッケージ:¥390,500
- NissanConnect スタンダードプラン+:¥7,920
- フロアマット(エクセレント):¥26,400
車両価格 | ¥2,409,000 |
NissanConnect スタンダードプラン+ | ¥7,920 |
メーカーオプション | ¥390,500 |
販売店装着オプション | ¥26,400 |
環境性能割 | ¥0 |
自動車重量税 | ¥0 |
自賠責保険料 | ¥24,190 |
自動車税(種別割)(10月登録の場合) | ¥12,700 |
リサイクル費用 | ¥8,460 |
販売諸費用(参考価格) | ¥50,414 |
合計 | ¥2,929,584 |
値引き(標準的な値引き交渉) | ▲¥109,584 |
値引き込みの乗り出し価格 | ¥2,820,000 |
ナビ、ETC、フロアマットのベーシックなオプションを装備した価格は上記となります。標準的な値引き交渉で10万円と端数をカットしてもらった場合、「ノート X FOUR 90周年記念車(2WD)」の値引き込みの乗り出し価格(支払い総額)は282万円となります。
(見積りは2024年10月2日時点)
ノートのWLTCモード燃費と実燃費
ノートのWLTCモード燃費 (km/L)
走行シーン | F | S/X | S FOUR/X FOUR |
WLTCモード燃費 | 29.5 | 28.4 | 23.8 |
市街地モード | 29.9 | 28.0 | 23.1 |
郊外モード | 32.6 | 30.7 | 25.8 |
高速道路モード | 27.6 | 27.2 | 22.9 |
ノートの実燃費
WLTCモード燃費のおおむね-10%~-20%がノートの実燃費となります。エンジン、モーターに改良が加えられ、市街地から高速道路まで良好な実燃費が期待できます。
ノートのリセールバリュー:3.5 (5段階評価)
ノートの属するBセグメントハッチバックは新車市場、中古車市場ともにあまり人気がありません。しかしノートはモデルライフ初期であり、e-POWERの人気がある事から、リセールバリュー標準よりやや上となります。
先代ノートは8年のモデルサイクルがあった事から短期的、5年以上など長期保有でも現行型である可能性が高く、リセールバリューの期待値は高いと言えます。
ノートのマイナー/フルモデルチェンジ/特別仕様車
2020年12月23日 3代目ノートにフルモデルチェンジ
2021年 4WDを追加
2021年 AUTECHを追加
2021年10月7日 オーテック クロスオーバーを追加
2021年11月4日 特別仕様車エアリーグレーエディション追加
ノートの値引き交渉に使う競合車
日産 ノートの値引き交渉をして安く購入する為には、前もって競合車種の乗り出し価格の見積もりを取っておきましょう。競合車種とポイントは以下の通りです。
ホンダ フィット
ノートの最大のライバルとなるのはホンダのフィットです。
初代からセンタータンクレイアウトで広い室内を誇り、2020年2月にフルモデルチェンジしたフィットは、室内の広さはそのままにEV走行モードを可能とするストロングハイブリッド「e:HEV」を設定。広い室内空間と多彩なバリエーションで人気モデルとなっています。
トヨタ ヤリス
2020年2月に発売されたヤリスはヴィッツの後継車種としてTNGAプラットフォームや新開発のハイブリッドシステムなどトヨタの先進技術が数多く投入されたコンパクトカーとなります。
ノートやフィットと比べると後席空間は狭く、1~2名乗車メインの使用に向いています。
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マツダ2 (MAZDA2)
室内空間的にはノートよりも1クラス下と言えますが、内外装の高い質感とクラス唯一となるディーゼルエンジンを持つマツダ2 (MAZDA2)も強力なライバルと言えます。
2014年9月にデミオとしてフルモデルチェンジ、2014年のカーオブザイヤーも受賞するなど人気車種で、発売当初は値引きがほとんどありませんでしたが、新車効果も一巡し値引きも少し緩みつつあります。1クラス上で価格も手ごろなノートを競合に出して、値引きを引き出しましょう。
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スズキ スイフト
スズキの世界戦略車であるスイフト。コンパクトなボディサイズながら実用性の高さや造りの良さでは定評があります。スイフトはストロングハイブリッドではないものの、マイルドハイブリッド搭載車やスポーティなスイフトスポーツなど多彩なバリエーションが魅力です。
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トヨタ アクア
e-POWERの追加でハイブリッドのコンパクトハッチバック市場で大人気車種となった日産ノートですが、コンパクトハッチバック市場にハイブリッドで旋風を巻き起こしたトヨタ アクアもフルモデルチェンジを実施しトップクラスの販売台数を誇ります。
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競合車を使ってノートの値引き交渉を
日産 ノートの値引きを引き出すにあたっては、上記のホンダ フィット、トヨタ ヤリス、マツダ2 (MAZDA2)、トヨタ アクアの乗り出し価格の見積書を事前に入手してから臨みましょう。また、納期の違いについても確認しておきましょう。他社ライバル車種や同じクラスの車種の見積もりを比較する事で、購入に対する本気度も伝わり、日産 ノートの値引きを引き出し易くなります。
ノートの値引き交渉に適した時間帯や時期
試乗の為の訪問やカタログをもらいに行く時はあまり気にしなくても良いですが、値引き交渉を進める際には出来るだけ混雑している時間帯は避けましょう。
土日の昼間は、試乗希望の人や車検、オイル交換などのメンテナンスの為にディーラーを訪れる人が多く、営業マンも不足気味となりジックリと値引き交渉するには不向きな時間帯です。
平日の閉店2時間前
ノートのどのグレードにするか、オプションは何を装着するかなどが決まっておらず、営業マンの意見を聞きながらジックリと値引き交渉をしたい人は、平日の夕方から閉店近い時間帯がおすすめです。平日の夕方は土日と比べるとお客さんも少なく、比較的じっくりと商談ができます。また、納期や乗り出し価格がどうなっているか最新情報ついても忘れずに確認しましょう。
すでに来店した事があり担当営業マンが決まっている場合は、不在の場合もあるので事前に電話でアポイントを取りましょう。
日曜の夕方、閉店1~2時間前
平日に時間を取りにくい人は、日中の混雑が収まってきた日曜の閉店間際の時間帯もおすすめです。ジックリ交渉するにはやや不向きではありますが、1週間の締めという事もあり、週間での販売目標を達成する為に値引き額の店長決済が緩む事も期待できます。
「今日中に決めてもらえるなら○○円で!」という大幅値引きが出やすい時間帯です。
月間目標の追い込みを狙って月末近くに
ディーラーは月単位で販売目標計画を立てていますので、目標達成の為に月末はいつもより値引きが期待できます。「あと1~2台で月間目標を達成する!」という時に遭遇すれば大きな値引きを引き出せるかもしれません。
ただし、月間目標を既に達成している場合や、新車セールスが好調な時など、あまり積極的にならないケースもあります。また、昨今では新車の納期が長期化しているので強気の値引き交渉は禁物です。各ディーラー側の販売状況によりますので、一概に月末が値引きに最適とは言えません。
決算期の追い込み販売を狙って3月/9月末に
販売会社の多くは1年間の決算が3月末となっており、年間目標達成の為に3月は最後の追い込み行ないます。その為、決算最終月となる3月は大きな値引きを提示してもらえるチャンスとも言えます。ただし、短期間に注文台数が増加するので、1週間結論を伸ばして再訪問すると納期や値引き条件変わっているという事もあるので注意が必要です。
また、9月末は半期決算となり3月ほどではないものの平常月よりも値引きを引き出しやすい傾向にあります。
ノート値引き交渉の流れ
しっかりとノートの値引き交渉を進めるためには、しっかりとした下準備が必要です。準備をせずに実際にディーラーでノートに試乗し、クルマを見ながら商談を始めると、その場の雰囲気に飲まれ、ついつい値引き条件や納期の長さよりも購入したいという気持ちに流され、契約後に後悔する事になります。
ノート値引き交渉の前準備
ディーラーで値引き交渉を始める前に、メーカー公式サイトでノートの乗り出し価格の見積もりシミュレーションをしておきましょう。車両本体価格だけを見て安いと思っても、希望の色がオプション価格だったり、色んなオプションを装着し、税金などの諸費用を入れると当初思っていたよりも高くなります。また、上述の納期をもとに車検前に間に合うか、もう一度車検を取る必要があるかなども確認しましょう。
同時にネットで今乗っているクルマの買取相場を調べておきましょう。実際にクルマの状態(キズや汚れ具合など)によって金額が異なるので、この段階ではあくまでも参考程度となります。
1回目の値引き交渉
1回目の値引き交渉は、お互いの様子の探りあいとも言えます。この段階では営業マンの「売りたさ」を確認しましょう。初期段階では「ノートが本命で他は考えられない」というような意思は伝えず、「車を買い替える気持ちはあるけど、まだノートが大本命とは言えない…」と「条件が良ければ買っても良い」と伝える程度です。まずはノートの試乗をして、乗り出し価格の見積書をもらいましょう。同時に納期はどの程度か、装着するメーカーオプションによって納期に違いが出るかなども確認しましょう。
この時点で提示される値引き額は1万円以下のカットや、数万円、もしくは0円など非常に少ない事が多いです。これはいきなり大きな金額を提示すると、簡単に値引きに応じると思われる事を防ぐためです。
時間があれば今乗っているクルマの下取り査定もしてもらいましょう。事前に「ナビクル」などネットでの買取査定サービスを利用して相場を調べておく事で、下取り査定額が妥当なのか、低いのかの判断がしやすくなります。
競合車種の試乗、見積もりを済ませる
ノートの競合となる車種の試乗を行ない、乗り出し価格の見積もりをもらいましょう。ノートの値引き交渉と並行して何度も足を運べるならベストですが、時間があまりない場合は「ノートが本命で」と伝えた上で、「出来るだけ本気の値引き額が知りたいです」と言って、最初のお付き合い程度ではない金額を引き出しましょう。また、併せて競合車の納期見込みも確認しておきましょう。
2回目以降の値引き交渉
- 今乗っているクルマの買取り相場を把握(ナビクルなど)
- ディーラーでの下取り査定額
- ノートの見積もり
- 競合車種の値引き込み乗り出し価格の見積書
ここまでの材料が揃ったら本気の交渉開始です。値引き額は大きい方が良いとみんなが思いますが、ある程度自分としての合格ラインを決めましょう。
今のクルマの車検やノートの納期などによって何度くらい商談を重ねるべきかは人によるかと思いますが、必ずしも値引き交渉の回数が多い方が良いという訳ではありません。
ノートの値引き交渉で気を付ける点
ノートの値引き交渉に熱心になり過ぎて、ディーラーの営業マンを長時間拘束し過ぎたり、無理に自分の希望条件を押し付け過ぎたりするのは禁物です。いざ契約が決まった後は営業マンはあなたの担当者となり、納車までの準備や納車後のアフターケアの担当窓口となります。
値引き交渉はあくまでもディーラーとのお付き合いの入り口です。コロナを発端として部品供給不足から納期の長期化が慢性化しており、今は値引き額の大きさよりも納期の早期化が大事な状況が続いています。車を購入してから数年に渡るお付き合いとなる事を忘れず、節度のある値引き交渉を心掛けましょう。
値引き以外でノートを安く買う
オプションは社外品にする
ノートの見積もりを取る際、特に疑問を感じることなく必要なオプションを選択して見積もりを作成すると思いますが、ナビやフロアマットなど人気のあるディーラーオプションの多くはディーラーで買わずにオートバックスなどのカーショップや楽天、アマゾンなどの通販で購入すると非常に安く買う事が出来ます。また、オプション品の種類によっては生産が追いついておらず納期の遅れに繋がる場合もあります。
オプション品をディーラーで装着しない事によって、ノートの値引き額は若干下がりますが、ディーラーオプションと社外品の差額によってトータルの乗り出し価格は安くなります。
社外品にすると安いオプション品の代表例
- ナビゲーション
- ETC車載器
- ドライブレコーダー
- フロアマット
- アルミホイール
今乗っているクルマを最大限高く売る
ディーラーにノートを見に行くと「査定しておきましょうか?」と声を掛けられます。ディーラーは下取り車の販売で利益を取りますので、ディーラーが絶対に損をしない低めの査定額を付ける事が一般的です。そして下取り車の査定で確保した利益幅から値引き額を上積みします。
今乗っているクルマの価値を知らずにディーラー査定だけを受けてしまうと、査定額が高いのか安いのか分からないままクルマを手放すことになります。それを避けるためにはスマホやPCから簡単に買い取り専門店の査定を受けられる「ナビクル」などの一括査定サービスを利用しましょう
ノートの新古車/未使用車を買う
販売台数が極端に少ないスポーツカーや発売から間もない特別仕様車などを除き、中古車市場には走行距離数キロや数百キロの新車に近い中古車(新古車、未使用車)が多く出回っています。
「今のクルマの車検がもうすぐ切れる」、「どうしても〇月までにノートが必要」という場合には新古車の購入を検討するのも一つの手段です。ズバット車販売のような中古車を探してくれるサービスもありますので、未使用車や低走行車を購入するのも有効です。店頭在庫車であれば、納期の遅れに悩まされる事もありません。税金や納車費用など諸費用が新車と異なりますので、乗り出し価格で比較しましょう。
プレミアがつくような稀少車を除き中古車店で販売されている段階で新車より安くなっており、ディーラーでの値引き交渉が苦手という方にもおすすめです。
残価設定ローンでノートを買う
残価設定ローンとは、3年後や5年後のノートの価値をメーカーが算出し、3年後や5年後にノートを引き取る事を前提として組むローンの事です。
例えば見積もり総額が300万円、3年後のノートの価値が160万円の場合、140万円を3年ローンで支払うという仕組みです。3年後の価値を引いてローンを組むので月々のローン支払い額は少なくなります。3年経過後はノートを返却するか、残債を支払って乗り続けるかを選択する事ができます。
一括払いや一般的なローンのように、残価設定ローンを利用する際にも車両の値引きは可能で、納期にも特に差はありません。
ノートの長所/メリット
改良された「e-POWER」
ノートの最大の特徴はモーター走行のパワーユニット「e-POWER」です。トヨタ アクア、ホンダ フィットで採用されている方式を「ストロングハイブリッド」、小型のモーターで発進加速をアシストするタイプを「マイルドハイブリッド」と呼んで分類する事が多いハイブリッドですが、ノートは両者とも異なり、モーターで走行、エンジンは発電専用となっています。
ノートのハイブリッドシステム「e-POWER」は、駆動はモーターのみが担当し、エンジンは発電に専念します。バッテリーの残量が十分で、加速が緩やかな場合はモーターのみで電気自動車のように走行し、必要に応じてエンジンが始動し発電を行います。
ノートはライバルのハイブリッドシステムと異なり、発電機(エンジン)を持つ電気自動車に近い性格となっているので、走行フィーリングの違いを試乗で確かめましょう。
広い室内空間
このクラスではトップクラスの居住空間を持ちます。フィットも同等の室内空間を持ちますがMAZDA2、ヤリスは後席が狭く、後席に人を乗せる機会の多い人にはノートがおすすめです。
大きく進化したディスプレイ周り
フルモデルチェンジでメーターは液晶となり、ナビゲーションも大きく進化しライバルに引けを取らない先進性を備えました。
ノートの欠点/デメリット
ノートオーラとの価格差
ノート発売後に追加されたノートオーラは、ノートをベースとして上級装備を施している為、車両価格はノートよりも高いですが、ノートではオプション設定となっている装備の標準装備も多く、ノートにオプションをどんどん追加するとオーラとの価格差はかなり小さくなります。
希望する装備によってはオーラの方が割安感が出る場合もありますので、じっくりと比較して検討しましょう。
ノートの値引きとリセールバリュー込の総合評価:4.0 (5段階評価)
先代の「e-POWER」頼みから大きく進化
先代の2代目ノートではモデルライフ中盤に「e-POWER」を追加。居住性の高さと電気自動車の走行フィールを楽しめるe-POWERの魅力で販売台数は伸びましたがベースとなる車両の古さからライバルに対して一歩譲る印象でした。
現行の3代目ノートは日産としても久しぶりの新型車で、これまでの劣勢を大きく挽回する渾身の一台となっています。アクセルを踏み込むとエンジン音の気になる点などやや粗削りな印象もあったe-POWERですが、ユーザー調査をフィードバックしたチューニングの見直しや静粛性の向上により非常に魅力的な一台となりました。