三菱自動車は1982年5月に、新型クロスカントリー型SUV「パジェロ」を発売しました。ピックアップトラック「フォルテ4WD」のラダーフレーム型シャシーに2ボックスのバン/ワゴン型ボディを架装したモデルで、同車のSUVとしては1952年にノックダウン生産が開始された「ジープ」に次ぐ第2弾となりました。
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まず3ドアのショートボディでスタート
ボディタイプは、当初は4ナンバー登録の3ドアメタルトップとキャバストップがラインナップされました。直線基調のボクシーなフォルムを持つボディは全長3,995mm×全幅1,680mm×全高1,850mm、ホイールベース2,395mmのディメンションで、ジープの同一タイプよりも全長が50cm以上、ホイールベースは30cm以上長く設定されていました。
サスペンション形式は、当初全車にフォルテ同様のフロント:ダブルウィッシュボーン/トーションバー式・リア:リーフ・リジッド式が採用され、駆動方式は全車パートタイム4WD方式でした。フロント・ミッドシップにマウントされるエンジンは、当初2.3L直4SOHCディーゼルの4D55型(NA:最高出力75ps・ターボ:最高出力95ps)と、2L直4SOHCガソリンのG63B型(最高出力110ps)が用意されました。
5ドアのロングボディを追加
トランスミッションは、全車副変速機付きの5速MTとの組み合わせでした。そして1983年3月に、5ナンバー乗用規格のメタルトップワゴンが追加されました。更に同年7月には、ホイールベースを300mm延長したシャシーに全長を655mm、全高を40mm拡大した5ドアメタルトップボディを架装した5ナンバーのエステートワゴン及び4ナンバーのエステートバンが追加されました。
次いで1984年6月のマイナーチェンジにより、フェイスリフトの実施やディーゼルターボエンジンの性能向上などが図られた他、ワゴンに可変ショックアブソーバーや4輪ディスクブレーキが採用されました。続いて1985年4月に4速トルコン式ATが設定され、翌5月には4ドア・ミッドルーフボディが追加されると共に、ディーゼルターボエンジンが2.5L直4SOHCの4D56型(最高出力85ps)に置換されました。
次いで1987年のマイナーチェンジで、インパネのデザイン変更などが実施されました。続いて翌1988年には3L V6SOHCガソリンの6G72型エンジン(最高出力150ps)搭載車が追加されると共に、4D56型エンジンがインタークーラー付きとなり最高出力が94psに向上しました。同時に、ワゴン系のリアサスペンションが3リンク・コイル式に変更されました。
次いで1989年にオーバーフェンダーとワイドタイヤを装着する「ワイドシリーズ」が追加されると共に、ガソリンエンジンが6G72型に一本化されました。そして1991年1月にフルモデルチェンジが実施され、2代目モデルに移行しました。
2代目パジェロ
3代目パジェロ
4代目パジェロ
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