1991年に初代モデルがデビューした三菱の小型クロスオーバーSUV「RVR」は、1997年に2代目モデルにバトンタッチされた後、2002年に一旦生産終了となりました。そして2010年2月、全面的にリニューアルされおよそ8年ぶりに復活を果たしました。先代までとはボディ形状が大幅に変更され、よりスマートで乗用車テイストの強いモデルへと変貌を遂げました。
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大幅にイメージチェンジしたスタイリング
スタイリングは、ベルトラインが低くグラスエリアが大きかった先代に対し、ベルトラインの高いウェッジシェイプのシルエットへと大幅にイメージが変わりました。又、先代がスライド式後席ドアを採用していたのに対し、一般的な乗用車と同様のヒンジドアに変更されました。ボディサイズは全長4,295mm×全幅1,770mm×全高1,615mmで、先代よりも全高が大幅に低いディメンションになりました。
プラットフォームは初代「アウトランダー」と共通で、ホイールベースも同一の2,670mmとなる他、サスペンションも同様の前:マクファーソンストラット式/後:マルチリンク式となっています。車両重量は1,350kg~1,430kgで、先代よりも軽量化されています。エンジンは、「ギャランフォルティス」に搭載されていた1.8L直4DOHC MIVEC(可変バルブタイミング)の4B10型エンジンが採用されました。
パワートレインは1種類のみ
スペックは最高出力139ps/6,000rpm、最大トルク17.5kgm/4,200rpmで、燃費向上対策として減速エネルギー回生システムが採用されました。トランスミッションは6速マニュアルモード付CVT「INVECS-Ⅲ」で、駆動方式はFFとアウトランダー譲りの電子制御4WDが設定され、4WD車にはASC(アクティブスタビリティコントロール)やヒルスタートアシストが装備されました。
そして2011年6月、専用エアロパーツや専用シートを備える特別仕様車「ROADEST」が追加されました。次いで同年10月、マイナーチェンジを実施し、最廉価グレード「E」を除きエンジンがSOHC化された4J10型に置換されると共に、アイドリングストップ機構が搭載されました。最高出力・最大トルクは4B10型から変更はないものの、燃費が約12%改善されました。又、「E」以外のFF車にASC&ヒルスタートアシストが装備されました。
次いで2012年10月、2度目のマイナーチェンジを実施し、フェイスリフトや内装の変更、CVTの制御変更によるドライバビリティの改善などが行われました。そして2014年4月、3度目のマイナーチェンジを実施し、内外装の一部変更を行った他、CVTのレンジレシオ変更による加速性能と燃費の改善、パワーステアリングやサスペンションの設定変更による操縦安定性や乗り心地の向上などが図られました。
現行型RVRは、大きな欠点はない反面際立ったセールスポイントを持たない為、初代モデルのようなヒットには至らず、販売面で不振が続いています。
初代RVR
2代目RVR
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