三菱自動車は1991年2月に、ミニバンの2代目「シャリオ」とコンポーネンツを共有する新型RV車「RVR」を発売しました。優れた使い勝手や居住性、取り回し性に加え、トールワゴンタイプながらオフロード性能を追求したモデルやセミオープンモデルが設定されるなど、ユニークなコンセプトが特徴でした。評論家筋からの評価も高く、ヒット作となりました。
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独自のパッケージング
ボディは左側のみに後席用スライドドアが備わる4ドアハッチバックで、ツートーンのボディカラーを採用する共にフロントにカンガルーバンパーが備わる個性的なスタイリングでした。ボディサイズは全長4,270~4,460mm×全幅1,695~1,760mm×全高1,625~1,740mm、ホイールベースは2,520mmで、シャリオよりも全長とホイールベースが短く設定されていました。車両重量は1,210~1,510kgでした。
サスペンション形式は、シャリオと同一のフロント:マクファーソンストラット式/リア:セミトレーリングアーム式で、駆動方式はFFとフルタイム4WDが設定されました。エンジンは当初、シャリオにも搭載される2L直4DOHCの4G63型(最高出力140ps/最大トルク17.5kgm)のみが用意され、5速MT又は4速トルコン式ATと組み合わせられました。
室内は、5人乗り仕様と後席ロングスライドシートの4人乗り仕様が設定されました。発売時のグレード体系は、下からFFの「S」、フルタイム4WDの「R」「X」の3タイプでした。そして同年6月に、1.8L直4SOHCの4G93型エンジン(最高出力120ps/最大トルク16.2kgm)を搭載するFF/フルタイム4WDグレード「Z」が追加されました。
三菱 RVRのCM
ディーゼルターボ車とガソリンターボ車を追加
次いで1992年10月に、4G63型エンジンのアウトプットが最高出力160ps/最大トルク19kgmに高められると同時に、ワイド化された専用ボディを持つフルタイム4WDグレード「スポーツギア」と、2L直4SOHCディーゼルターボの4D68型エンジン(最高出力88ps/最大トルク18kgm)を搭載するフルタイム4WDグレード「Z」及び「スポーツギア」が追加されました。
更に1993年8月には、前席電動オープンルーフ+3ドアボディの2L FF/フルタイム4WDグレード「オープンギア」が追加されました。次いで1994年9月のマイナーチェンジで、フェイスリフトと共にターボ付4G63型エンジン(5速MT車:最高出力230ps/最大トルク29.5kgm・4速AT車:最高出力220ps/最大トルク30.5kgm)を搭載するフルタイム4WDグレード「スーパースポーツギア」と「スーパーオープンギア」が追加されました。
同時に、1.8L車にもスポーツギアが設定されました。次いで1995年5月に実施された2度目のマイナーチェンジでは、ディーゼル車を排出ガス規制に適合させると共に、ボディカラーが一部変更されました。続いて1996年5月に3度目のマイナーチェンジが実施され、運転席SRSエアバッグシステムが全車に標準化されると共に、新グレード「スポーツギアZ」が追加されました。
そして1997年11月にフルモデルチェンジが実施され、2代目モデルに移行しました。
2代目RVR
3代目RVR
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