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アルピナ B3ビターボ (3代目 E90/91/92ベース 2007-2013):ターボエンジン採用により性能が飛躍的に向上

BMW車をベースとしたチューンドカーの生産で知られるドイツのアルピナ社は、2007年に全面的にリニューアルを図った新型「B3」シリーズをリリースしました。2005年に登場した5代目「BMW・3シリーズ(E90/91/92型)」をベースとしたハイパフォーマンスモデルで、初のターボエンジン搭載によりE46型3シリーズがベースの先代から大幅な性能向上を実現していました。

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ボディサイズを拡大

ボディタイプは先代同様、4ドアセダン「リムジン」、5ドアステーションワゴン「ツーリング」、2ドアクーペ「クーペ」、2ドアコンバーチブル「カブリオ」の4タイプがラインナップされました。ボディ・ディメンションは、セダンの場合で全長4,545mm×全幅1,817mm×全高1,422mm、ホイールベース2,760mmで、先代からすべての項目において拡大されました。

それにともない、スタイリングもワイド感をともなう堂々たるイメージに変貌しました。また、ベースモデルに対しては専用フロント&リアスポイラーやリアフェンダー・トリム、4本出しエキゾーストパイプ、専用アルミホイールなどの採用により差別化が図られました。駆動方式は、先代同様FRのほかに「オールラッド」と呼ばれるフルタイム4WDが設定されました。

トランスミッションはATのみに

エンジンは先代の3.3L直6DOHC NAに代わり、「BMW・335i」用をベースとした3L直6DOHCツインターボが搭載されました。スペックは、最高出力360ps/5,500-6,000rpm・最大トルク51kgm/3,800-5,000rpmで、先代から55ps/14.1kgmもの向上を実現していました。トランスミッションはMTが廃止され、ZF製の6速トルコン式AT「スイッチトロニック」に一本化されました。

パフォーマンスはセダンの場合で最高速度285km/h・0-100km/h加速4.8sで、先代と比較すると最高速度が15km/h向上するとともに、0-100km/h加速タイムは0.6s短縮されました。サスペンション形式は、ベースモデル同様のフロント:ダブルジョイント・ストラット式/リア:5リンク式が踏襲されました。

また、走行性能・走行安定性を向上させる電子デバイスとして、「CBC(コーナリング・ブレーキ・コントロール)」や「DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)」が採用されました。その後2010年に一部改良が実施され、エンジンのアウトプットが最高出力410ps/6,000rpm・最大トルク55.1kgm/4,500rpmに向上しました。

そして2013年に全車生産を終了、同年に現行型3シリーズをベースとした新型B3シリーズがリリースされました。日本市場においては、2007年10月にまず「ビターボリムジン」「ビターボクーペ」「ビターボカブリオ」が導入されました。その後、翌2008年12月に「ビターボツーリング」が、さらに2009年2月に「ビターボツーリングオールラッド」が追加されました。

次いで2012年1月、ビターボクーペをベースに仕様向上を図った限定モデル「GT3」がリリースされました。

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