1962年に初代モデルがデビューした三菱自動車工業の軽自動車「ミニカ」は、1984年2月に4度目のフルモデルチェンジを受け5代目モデルに移行しました。駆動方式がミニカシリーズ伝統のFRからFF及び4WDに変更された事が最大のトピックとなった他、セダンからアミLのサブネームが取れ初代モデル以来となるミニカの車名となりました。
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歴代モデル初の5ドアを設定
ボディタイプは、セダンは当初それまでの3ドアから歴代モデル初となる5ドアに変更され、バンのミニカエコノは従来通り3ドアが踏襲されました。スタイリングは曲線基調の先代から一転し、直線基調のフォルムが採用されました。ボディサイズは全長3,195mm×全幅1,395mm×全高1,420mmで先代から全高が75mm高くなり、ホイールベースは210mm延長され2,260mmとなりました。
サスペンション形式はフロントは先代同様のストラット式を踏襲し、リアは5リンク/コイル式から3リンク/トーションアクスル式に変更されました。駆動方式はまずFFのみが設定され、エンジンは当初、先代に搭載された550cc直2SOHCのG23B型NA及びターボの改良型が採用されました。最高出力/最大トルクはNAセダン用が33ps/4.4kgm、同エコノ用が31ps/4.4kgm、ターボが42ps/5.8kgmでした。
トランスミッションは4速MTと2速トルコン式ATに加え、ターボ車に歴代ミニカシリーズ初の5速MTが採用されました。又、ターボ車はインタークーラー付となった他、フロントにこれもミニカシリーズ初となるディスクブレーキが採用されました。そして1985年5月、セダンにエコノと共通のボディを持つ3ドア車が、エコノにパートタイム4WD車が追加されました。
M/Cで直3エンジンに置換
同時に、セダンのトップグレード「XL」のフロントブレーキがディスク化されました。次いで1986年4月に、3ドアセダンにキャンバストップ仕様の「オープントップ」が追加されました。続いて1987年1月のマイナーチェンジでフェイスリフトが実施されると共に、エンジンが550cc直3SOHCの3G81型に置換されました。
最高出力/最大トルクはNAセダン用が32ps/4.2kgm、同エコノ用が30ps/4.2kgm、ターボが50ps/6.7kgmでした。同時にATが3速にアップグレードされた他、5ドアセダンにもパートタイム4WD車が設定されました。次いで1987年4月、エコノターボにエアロパーツが備わる新グレード「XR」が追加されました。
追って同年9月にエコノにビスカスカップリング式フルタイム4WD車が追加され、翌1988年1月にはエコノターボにフルエアロ仕様の「ZEO」が追加されると共に、パートタイム4WD車が廃止されました。そして1989年1月にフルモデルチェンジが実施され、6代目モデルに移行しました。
先代モデル:4代目ミニカ
後継モデル:6代目ミニカ
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