1966年にデビューしたマツダのアッパーミドルクラス「ルーチェ」は、1972年11月にフルモデルチェンジを実施し2代目となりました。スタイリングをそれまでのヨーロッパ調からアメリカ調へと大きく舵を切った他、ロータリーエンジン搭載車やハードトップボディが追加されるなどバリエーションが拡大されました。又、いち早く低公害車を用意した事も特徴でした。
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3種類のボディを用意
スタイリングは、直線基調のプレーンなボディラインが持ち味だった先代からは一転し、抑揚の効いたボディラインや各所に施されたデコレーションを特徴としました。発売当初のボディバリエーションは、4ドアセダンと2ドアハードトップの他、4ドアセダンのボディとハードトップのノーズを融合させた「カスタム」がラインナップされました。
ボディサイズは全長4,320~4,340mm×全幅1,660~1,665mm×全高1,380~1,410mm、ホイールベースは2,510mmで、先代より若干短くワイドなディメンションに変化しました。車両重量は先代より若干軽量化され、初期のモデルで1,000~1,035kgとなりました。サスペンション形式は、フロントが先代のダブルウィッシュボーン式からストラット式に変更され、リアはリジッド・リーフ式が踏襲されました。
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全車ロータリーエンジンでスタート
駆動方式はFRを踏襲し、発売当初搭載されたエンジンは全車573cc×2ローターの12A型ロータリーで、排出ガスをクリーン化したAP(REAPS)仕様も用意されました。スペックは、非AP仕様の標準グレード用が最高出力120ps/最大トルク16kgm、同上級グレード用が最高出力130ps/最大トルク16.5kgm、AP仕様の標準グレード用が最高出力115ps/最大トルク15.7kgm、同上級グレード用が最高出力125ps/最大トルク16.2kgmでした。
トランスミッションは、非AP仕様が4速及び5速MTで、AP仕様が「ロータリーマチック」と呼ばれた3速トルコン式ATでした。又、インテリアもエクステリア同様先代から大幅にイメージを変え、ドライバーを取り囲むようにデザインされたインパネが採用されました。装備面では、全車にフロントディスクブレーキやウインドシールド式アンテナが採用されました。
レシプロエンジン車やワゴンを追加
そして1973年4月に、最高出力110ps/最大トルク15.8kgmを発生する1.8L直4SOHCのVC型レシプロエンジン搭載車が追加されました。次いで同年5月にロータリーエンジン車が昭和50年排出ガス規制に適合すると共に、スペックが標準グレード用で最高出力120ps/最大トルク16kgm、上級グレード用で最高出力130ps/最大トルク16.5kgmとなりました。
次いで同年9月には、654cc×2ローターの13B型ロータリーエンジン(最高出力135ps/最大トルク19kgm)とトルクグライド(流体カップリング)採用の5速MTを搭載する「グランツーリスモ」が追加されました。同時にワゴンが追加された他、1.8Lレシプロ車もAP仕様となりました。続いて1974年4月にグランツーリスモにAT車が追加されると共に、ロータリーエンジンが燃費を改善したREAPS4に置換されました。
次いで1975年10月にマイナーチェンジを実施し、昭和51年排出ガス規制に適合すると共に、セダンが廃止されカスタムに統合されました。そして1978年7月に、前年に上級モデルとして登場した「ルーチェ・レガート」が「ルーチェ」に車名変更して正式な後継モデルとなり、2代目ルーチェは生産終了となりました。
先代モデル:初代ルーチェ
後継モデル:3代目ルーチェ
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