マツダのアッパーミドルクラス「ルーチェ」の3代目モデルは、1977年10月に2代目ルーチェの上位モデルとして「ルーチェ・レガート」の車名でデビューしました。そして翌1978年7月に、2代目ルーチェが生産終了になると同時に後継モデルとなり、車名がルーチェに変更されました。コンサバティブなモデルながら、初期型では個性的なフロントマスクを採用した事が特徴でした。
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直線基調のスタイリングに変身
スタイリングは、曲線基調で抑揚の激しいデザインが採用された2代目から一転し、直線基調のボクシーなプロポーションへと大きく様変わりしました。初期型のヘッドランプは珍しい角型縦目4灯式で、ルーチェ独自の個性となりました。発売当初のボディバリエーションは4ドアセダンと4ドアハードトップの2種類で、後者はピラードハードトップ仕様でした。
ボディサイズは全長4,575~4,625mm×全幅1,690mm×全高1,385~1,415mmで、2代目から全長が300mm近く拡大されると共に、ホイールベースも100mm延長され2,610mmとなりました。車両重量も大幅に増加し、初期型で1,095~1,235kgとなりました。サスペンション形式は、フロントはストラット式を踏襲し、リアはリジッド・リーフ式から5リンク・コイル式に変更されました。
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マツダ ルーチェ・レガートのCM(1977)
エンジンはロータリーとレシプロを用意
駆動方式はFRを踏襲し、発売当初ラインナップされたエンジンは12A型(573cc×2)/13B型(654cc×2)の2種類のロータリーと、1.8L/2Lの2種類のレシプロ4気筒でした。スペックは、12A型が最高出力125ps/最大トルク16.5kgm、13B型が最高出力135ps/最大トルク19kgm、1.8L(VC型)が最高出力100ps/最大トルク15.2kgm、2L(MA型)が最高出力110ps/最大トルク17kgmでした。
トランスミッションは、4速/5速MTと3速トルコン式AT(ロータリーマチック)が設定されました。又、AT車にはフロアシフト仕様の他コラムシフト仕様も用意され、その場合フロントシートがベンチシートになり乗車定員が6人になりました。インテリア面では、水平基調のインパネが採用されるなど、エクステリア同様2代目から大きくイメージが変わりました。
M/Cでヘッドランプを変更
そして1979年2月に、2代目モデルのまま販売が継続されていたバンがフルモデルチェンジを受け、3代目となりました。次いで同年3月に、13B型エンジンが昭和53年排出ガス規制に適合すると共に最高出力が140psに向上、同時に12A型エンジンは廃止されました。続いて同年10月にマイナーチェンジを実施し、ヘッドランプがオーソドックスな角型2灯式に変更されました。
次いで1980年10月にセダンに2.2Lディーゼルエンジン搭載車が、ハードトップに2L EGI(電子燃料噴射)エンジン搭載車が追加されました。そして1981年10月にセダン/ハードトップがフルモデルチェンジを実施し4代目に移行し、バンのみ3代目モデルのまま1988年3月まで販売が継続されました。
マツダ ルーチェのCM(1980)
先代モデル:2代目ルーチェ
後継モデル:4代目ルーチェ
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