初代モデルが1966年に発売されたマツダのアッパーミドルクラス「ルーチェ」は、1981年10月に3度目のフルモデルチェンジを実施し4代目となりました。スペシャリティカー「コスモ」とボディやプラットフォームを共有する姉妹車種となった他、世界初のロータリーターボエンジン搭載車が追加されるなど、先代にはなかった新機軸が打ち出されました。
新車購入ガイド:【2023最新】CX-60の値引き 納期 乗り出し価格
ハードトップとセダンの展開
ボディのバリエーションは4ドアセダンと4ドアハードトップ(ピラードハードトップ仕様)がラインナップされ、バンは3代目モデルのまま販売が継続されました。スタイリングは、先代同様の直線を基調としたボディラインが踏襲されたものの、4ドアハードトップは横長の異形4灯式ヘッドランプ採用によりフロント廻りのイメージが一新されました。
ボディサイズは全長4,640mm×全幅1,690mm×全高1,360mm(ハードトップ)/1,410mm(セダン)で、先代から僅かに長く低いディメンションになりました。又、ホイールベースは5mm延長され2,615mmとなりました。車両重量は初期型の最上級グレードが1,185kgで、先代よりも50kg程軽量化されました。サスペンション形式はフロントが先代同様のストラット式で、リアは5リンク固定式からトレーリングアーム独立式に変更されました。
新車購入ガイド:【2023最新】CX-30の値引き 納期 乗り出し価格
改良型のロータリーエンジンを用意
駆動方式はFRを踏襲し、エンジンはまず1.8L直4SOHCのVC型(最高出力100ps/最大トルク15.2kgm)と2L直4SOHCのMA型(最高出力110ps/最大トルク17kgm)の2種類のガソリンレシプロユニットが用意され、翌11月に6ポートインジェクション化により燃費改善を図った12A型ロータリーエンジン(573cc×2・最高出力130ps/最大トルク16.5kgm)及び2.2Lディーゼルエンジンが追加されました。
トランスミッションは、4速/5速MTと3速トルコン式AT(後に4速を追加)が設定されました。インテリアはインパネが一新され、メーターパネル両側にサテライトスイッチを配したモダンなデザインに変わりました。又、上級グレードには一般的なスロットインタイプのカセットステレオでなく、家庭用カセットデッキのような正立型カセットホルダーを採用したカーステレオが装備されました。
そして1982年10月に、ターボチャージャー付ロータリーの12A-T型エンジン(573cc×2・最高出力160ps/最大トルク23kgm)搭載車と、セダン2L車にEGI(電子燃料噴射)仕様車が追加されました。次いで1983年10月にマイナーチェンジを実施し、ハードトップのリトラクタブルヘッドランプが廃止され、一般的な固定式ヘッドランプに変更されました。
同時に、スーパーインジェクション採用の13B-SI型ロータリーエンジン(654cc×2・最高出力160ps/最大トルク20.5kgm)搭載車が追加された他、2L車のエンジンがFE型に置換されると共に1.8L車はカタログ落ちしました。そして1986年9月にフルモデルチェンジを実施し、5代目モデルにバトンタッチされました。
先代モデル:3代目ルーチェ

後継モデル:5代目ルーチェ

新車購入ガイド:【2023最新】マツダ6の値引き 納期 乗り出し価格