初代モデルが1966年に発売されたマツダのアッパーミドルクラス「ルーチェ」は、1986年9月に4度目のフルモデルチェンジを実施し5代目となりました。先代で姉妹車関係になった「コスモ」と袂を分かち再び別設計の車種になると同時に、大排気量レシプロ車が追加されるなど上級志向を強めました。それと同時に、ルーチェとしてのラストモデルになりました。
ボディのバリエーションは先代同様4ドアセダンとピラー付の4ドアハードトップがラインナップされ、スタイリングも先代のイメージを受け継ぐ直線基調のデザインが採用されました。発売当初は全車5ナンバーサイズを踏襲しつつ、全長4,690mm×全幅1,695mm×全高1,395mm~1,435mmのボディサイズは先代から若干拡大され、ホイールベースも95mm延長され2,710mmとなりました。
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V6エンジンを新設定
車両重量は1,240~1,480kgとなり、先代からは大幅に重くなりました。サスペンション形式はフロントが先代同様のストラット式で、リアはトレーリングアーム式からマルチリンク式に変更されました。駆動方式はFRを踏襲し、発売当初エンジンは2L直4SOHC NAのEF型と2L V6 SOHC NA/ターボのJF型/JF-T型、そして654cc×2ローターの13B-T型の4種類が用意されました。
スペックは、EF型が最高出力82ps/最大トルク15.2kgm、JF型が最高出力110ps/最大トルク17.1kgm、JF-T型が最高出力140ps/最大トルク23.5kgm、13B-T型が最高出力180ps/最大トルク25kgmでした。トランスミッションは、13B-T型以外には5速MTもしくは4速トルコン式ATが、13B-T型には4速トルコン式ATが組み合わせられました。
発売当初のグレード体系は、EF型エンジン搭載の「2000SG-X」及び「2000XV-X」、JF型エンジン搭載の「V6-2000リミテッド」、JF-T型エンジン搭載の「V6-2000ターボリミテッド」及び「V6-2000ターボロイヤルクラシック」、そして13B-T型エンジン搭載の「13Bロータリーターボリミテッド」及び「ロイヤルクラシック」(共にハードトップのみに設定)の全7グレードでした。
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3ナンバーの最上級グレードを追加
そして1987年8月に、3L V6 SOHCのJE型エンジンを搭載する新グレード「V6-3000ロイヤルクラシック」が追加されました。スペックは最高出力160ps/最大トルク25kgmで、前後に大型バンパーを装着し全長が130mm、全幅が10mm拡大され3ナンバーサイズとなった他、車両重量も増加し1,560kgとなりました。同時に、「V6-2000ターボロイヤルクラシック」が廃止されました。
次いで1988年9月にマイナーチェンジを実施し、内外装デザインが変更されると共に、JE型エンジンがDOHC化されスペックが最高出力200ps/最大トルク26.5kgmに向上しました。同時に、「2000XV-X」が廃止されました。続いて1990年2月に一部改良を実施し、ハードトップに欧州仕様のサスペンションや鋳造アルミホイール、専用フロントグリルなどを装備する「V6-3000リミテッド・グランツーリスモ」が追加されました。
そして1991年5月に自家用向けモデルが生産終了となり、実質上の後継モデル「センティア」及び「アンフィニMS-9」にバトンタッチされました。その後もタクシー仕様と教習車仕様のみ1995年12月まで生産が継続されました。
先代モデル:4代目ルーチェ
後継モデル:初代センティア
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